東京電力柏崎刈羽原子力発電所の設楽親所長は12日、同原発6、7号機が原子力規制委員会の審査に事実上合格したことについて「安全の追求に終わりはないという強い意志を持って、今後も安全対策工事に取り組む」と述べた。
一般からの意見公募などを経て年内にも正式合格する。設楽所長は「まだ再稼働うんぬんと言える段階ではない」と述べ、「(審査で)約束した工事をしっかりやって、しっかり運営できる力を付けることが重要」と強調した。
5月下旬から9月末まで柏崎市、刈羽村の約4万1000世帯を社員らが戸別訪問し、地域住民から様々な意見があったことを明らかにした。「地域の活性化のためがんばってほしい」と早期の再稼働を求める声があった一方、「繰り返し信頼を失墜し信用できない」といった厳しい意見があったという。