アサヒ、青島ビール株を売却へ 海外は欧州に集中

2017/10/12 17:55 (2017/10/12 19:38更新)
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 アサヒグループホールディングスは12日、中国のビール2位である青島ビールについて保有する20%弱の株式の売却を検討すると発表した。売却先は今後決める。2009年に株式を買い取って、同社を生かして中国事業のてこ入れを狙ったが、思い描く相乗効果が得られなかった。欧州の高級ビール事業を強化する考えで、事業の選択と集中を進める。

 アサヒは青島ビールと業務提携し、1997年に設立した広東省・深圳の合弁会社で主力ビール「スーパードライ」や、青島ビールの主力ビール「青島ビール」を製造するなどしていた。2009年には世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)から青島ビール本体の株式20%弱を約600億円で取得していた。

 青島ビールとは、現在、広東省・深圳と山東省・煙台に生産の合弁会社を持つ。これらの合弁会社に関しては売却するかどうかは未定という。

 青島ビールへの出資では、当時、中国事業が必ずしも順調とは言えない中、自社ブランドを浸透する足掛かりにするという狙いがあった。ただ、同社の販売網を通じてアサヒのビールの販売も検討したが、尖閣諸島問題を背景とする日中関係の悪化の影響で実現しなかったという。

 アサヒはインベブから計1兆2000億円を投じ、同社から西欧と東欧事業を相次ぎ買収してきた。欧州事業を新たな成長分野と位置づけ、資産の見直しなどを進める方針を示しており、6月末には、持ち分法適用会社で中国飲料大手、康師傅飲品の保有株全てを合弁相手である中国即席麺最大手、康師傅に約700億円で譲渡することを発表していた。

 中国は世界最大のビール市場で経済の高速成長とともに拡大の一途をたどった。だが、景気低迷や習近平指導部の進める倹約令の影響などから13年をピークに縮小してきた。ただ、その中では高級ビール市場は堅調に推移している。

 現地工場を持つキリンホールディングスの中国のビール事業は足元で好調に推移する。価格が高めのブランドとして主力ビール「一番搾り」が支持を集め、業績をけん引。16年のビールの販売数量は前年に比べて2桁増えたという。アサヒはスーパードライの販売は好調としており、自社販路で市場開拓を狙う。

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