2017年12月14日(木)

貧困家庭に塾クーポン 渋谷区、来年度から

2017/10/12 11:19
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 東京都渋谷区は12日、子供の学習支援に取り組む公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン(CFC)」などと協力し、同区在住の貧困世帯の中学3年生に学習塾代として使えるクーポンを提供すると発表した。インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで、1千万円を目標に寄付を募る。経済的な事情で塾に通えない子の高校受験を支援する。

記者会見する渋谷区長(中央)ら(12日午前、東京都千代田区)

 大阪市では中学生1万5千人に月1万円を支給しているほか、東京都文京区も来年度から同様の取り組みを始めるなど、自治体が低所得世帯の子供を対象に学習塾や習い事の費用を補助する動きが広がっている。

 渋谷区では学用品代などの援助を受ける同区の低所得世帯で、2018年度の高校受験を控えた現中学2年生の利用を想定している。18年4月から1年間、塾代などとして使えるクーポン券20万円分を30人程度に支給する。

 資金は寄付でまかない、区は生徒や家庭への情報提供などで協力する。長谷部健区長は「学校外教育に税金を投入することには異論もある。学力向上など良い結果が出れば(19年度以降の予算化を)検討したい」と話した。

 渋谷区によると、同区の公立校に通う小学生の2割、中学生は3割が就学援助を受けており、全国平均を上回っている。

 都内では文京区が来年4月から、中2に最大年5万円、中3に同10万円の学習塾の授業料を補助する。千葉県南房総市でも15年度から、小学5~6年の全児童を対象に、学習塾や習い事の費用を月に千~7千円程度支援している。

 先駆けとなったのは、12年度から支援を始めた大阪市。市内の中学生の半分程度が対象となるよう所得制限を設けており、現在は約1万5千人が利用する。生徒や保護者へのアンケートでは、7割弱が「成績が良くなった」、6割が「学習に前向きになった」と答えている。

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