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言葉の軽さ(大機小機)

2017/10/11 18:26
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政治家の最大の武器は言葉である。その言葉がどんどん軽くなっている。

民進党の多くの議員は生き残りを懸けて、新党、希望の党に合流した。頼みは小池人気という世間の風である。2年前の安保法制問題では「憲法違反」と、プラカードを掲げて闘っていた。前原誠司代表はひと月前の代表選では消費税引き上げを支持する発言をしていた。だが合流組は消費増税凍結に転じ、安保法制も条件付きながら事実上容認へと宗旨変えした。

政治の世界では妥協・打算はつきものだ。小選挙区制では少数政党が不利となり、信条を超えた野合が多発するのは宿命とも言える。しかし今回のドタバタ劇を通じて見られた変節はやはり軽い。

脚光を浴びている希望の党にも言葉の軽さが目立つ。政策の基本哲学や体系が見えてこない。ユリノミクスとは何か。「消費者に寄り添いマーケティングなどをベースに進める」と答える。「AI(人工知能)からBI(ベーシックインカム)へ」とも言う。言葉は躍るが、どれも意味不明である。内部留保課税も大きな恒久財源にはなりえない。拙速の印象は拭いきれない。

もっとも、この拙速な政治を強いたのは安倍政治でもある。突然の解散、審議抜き、投開票日までの短さ。野党の準備不足を見透かした解散である。政治に策謀は常に付きまとうが、一連の決定は政党のみならず有権者からも考える時間を奪っている。

安倍自民党政治にも言葉の軽さが見える。軽い、と言うよりは言葉軽視と言うべきだろうか。消費税引き上げの公約は2度にわたり延期された。2度目の延期では「リーマン・ショック前に似ている」と、極めて疑わしい説明を展開した。

基礎的財政収支の黒字化目標も先送りされる。森友、加計問題でも政権中枢の多くの関係者が「記録がない、記憶にない」と平然と言い放ってきた。

野党に見られる言葉の軽さの背後には、政権を本気で担う自覚の無さと幼稚さがある。安倍政権に見られる言葉の軽さの背景には、強行突破が可能という権力者のおごりがある。

共通しているのは誠実さの欠如だろう。底流には知的退廃があり、その向こうには民主主義を脅かすニヒリズムが漂う。(横ヤリ)

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