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競馬実況アナ日記

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日本馬に過酷だったシャンティイの凱旋門賞

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2017/10/14 6:30
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 フランスの首都パリから北に約40キロ。シャンティイは森に囲まれている。19世紀にリゾート地として発展したこの街は、競馬と観光を主な産業としている。整えられた庭園と名だたる美術品で知られているシャンティイ城、今は馬の博物館として使われている大厩舎が見どころで、そのすぐ隣に競馬場があり、フランス最大の調教場が広がっている。

入場の様子。中央の緑の帽子がサトノダイヤモンド

入場の様子。中央の緑の帽子がサトノダイヤモンド

 秋の空を見上げると飛行機雲が幾重にも重なり、空の通り道であることがわかる。シャルル・ドゴール空港から車で30分もかからないシャンティイは、空港で働く人々が暮らす街でもある。

 今年、このシャンティイで欧州最高峰のG1・凱旋門賞が行われた。芝2400メートルで争われる凱旋門賞は1920年創設。途中で戦争による中止を挟み、今年で96回目。毎年10月の第1日曜日に行われている。今年は総賞金500万ユーロ、1着賞金285万7000ユーロと賞金面でも欧州最高峰で、欧州各地から強豪が集い、頂点を目指す闘いを繰り広げている。

シャンティイ、仏最古の競馬場

 例年はパリのロンシャン競馬場で行われるのだが、現在は改修工事の真っ最中。昨年と今年に限ってシャンティイ競馬場に舞台を移して開催された。3コーナー手前で大厩舎の眼前を通過し、シャンティイ城のすぐそばを抜けて第4コーナーに入るこの競馬場は、1834年に最初のレースが行われたフランス最古の競馬場で、臨時とはいえ、凱旋門賞を行うにふさわしい舞台だ。ちなみに、当時の開催を告知するポスターが馬の博物館に残されている。

 凱旋門賞には今年も日本調教馬が挑戦した。遡ること約半世紀、凱旋門賞に日本調教馬が初めて挑んだのは1969年だった。野平祐二騎手(故人)を背に、天皇賞馬スピードシンボリが勇躍、渡仏し、競馬先進国に挑戦した。結果は着外(11着以下の公式記録を残さなかった)だったが、当時はまだ日本人の年間海外渡航者数が50万人にも満たない時代で、1600万人を超している現在と比べると、海外へ行くことだけでも大変な時代だった。ましてや競走馬を連れて、体調を維持して好成績を収めるのがどれほど困難なことかは想像に難くない。

15着に終わったサトノダイヤモンド(9)と、16着のサトノノブレス(10)=共同

15着に終わったサトノダイヤモンド(9)と、16着のサトノノブレス(10)=共同

 しかし、その後の半世紀で日本の競馬は長足の進歩を遂げた。昨年まで凱旋門賞に出走した日本調教馬はスピードシンボリを含めて延べ20頭。99年にはエルコンドルパサーが2着になり、2010年にナカヤマフェスタ、12、13年にオルフェーヴルも2着。勝利まであと一歩のところに来たのだ。

 今年、日本競馬界の悲願達成を目指してフランスに遠征したのは、昨年の最優秀3歳牡馬で、菊花賞と有馬記念を勝っているサトノダイヤモンド(牡4歳)、重賞を4勝もしている古豪サトノノブレス(牡7歳)の2頭。12、13年に2着に入ったオルフェーヴルを管理していた池江泰寿調教師の管理馬で、馬主はセガサミーホールディングス会長兼最高経営責任者(CEO)の里見治氏。サトノダイヤモンドに騎乗するのは、中央競馬の免許を取得したフランス出身のクリストフ・ルメール騎手。サトノノブレスに騎乗するのは、昨年の日本ダービーを勝った川田将雅騎手。役者はそろった。

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