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メッシ躍動 苦しんでアルゼンチンがW杯出場権
サッカージャーナリスト 沢田啓明

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2017/10/12 6:30
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 サッカーの1998年ワールドカップ(W杯)予選からすべての参加国がホームアンドアウェー方式で対戦するようになって、最もハイレベルで最も激烈な南米予選だったのではないか。

 10日夜(日本時間11日午前)、南米各地で最終節(第18節)が行われた。上位4カ国が2018年のW杯出場権を獲得し、5位がオセアニア代表のニュージーランドと大陸間プレーオフを戦う。試合前の時点で出場権を手にしていたのは圧倒的な強さで首位を快走したブラジルだけ。エクアドル、ボリビア、ベネズエラは敗退が決まっており、残り6カ国がW杯出場を目指して激闘を繰り広げた。

最終戦に勝利し3位に浮上

 最も注目を集めたのは78年と86年のW杯で優勝している世界屈指の強豪アルゼンチンの動向だった。試合前の時点で6位に沈んでおり、勝たなければ最終順位が6位以下となって70年大会以来の予選敗退となる可能性が高かった。しかも過去の南米予選で1勝1分け3敗と大の苦手にしているアウェー(標高2850メートルの高地)でのエクアドル戦とあって、極めて厳しい状況だった。

 アルゼンチンは試合開始直後、守備陣がロングボールの処理を誤って先制を許した。絶体絶命のピンチである。だが、この日のアルゼンチンは最近では珍しく落ち着いていた。しっかりパスを回し、得点のチャンスをうかがう。12分、左サイドのディマリア(パリ・サンジェルマン)からのパスをメッシ(バルセロナ)がゴール前で受け、左足で押し込んで同点に追いついた。20分にも、ディマリアからのパスを受けたメッシが豪快なミドルシュートをたたき込む。普段はゴールを決めても物静かなことが多いが、両手を大きく振り回し、全身で喜びを表した。さらに62分にもメッシがミドルシュートを決めてハットトリックを完成。守備陣もエクアドルの反撃をしのいで3-1と快勝。3位に浮上し、12大会連続17度目のW杯出場を決めた。

 とはいえ、どのポジションにも世界トップクラスの選手をそろえる超大国がここまで苦しんだのは意外だった。迷走した最大の原因は、監督が2度も交代したことだろう。序盤はヘラルド・マルティーノ監督が指揮を執り、第6節まで3位とまずまずの成績だったが、15年南米選手権(コパ・アメリカ)と16年コパ・アメリカ創設100周年記念大会でいずれも準優勝にとどまった責任を感じて辞任。後任のエドガルド・バウサ監督は3勝2分け3敗と不調で、今年4月に解任された。そして、ホルヘ・サンパオリ氏が監督に就任。第15節でアウェーでウルグアイと引き分けたのは悪くなかったが、その後、ホームで下位のベネズエラ、ペルーとも引き分けて苦境に陥ったのである。

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