2017年12月13日(水)

米ファイザー、事業分離を検討 大衆薬など消費者向け

ヘルスケア
北米
2017/10/11 9:35
保存
共有
印刷
その他

 【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手のファイザーは10日、コンシューマー・ヘルスケア部門の一部もしくは全体の切り離しを検討していると発表した。売却や分離・独立(スピンオフ)を含む幅広い選択肢を視野に入れるという。同部門は購入に処方箋が不要な一般用医薬品(大衆薬)では世界最大規模。大型M&A(合併・買収)に発展する可能性もある。2018年中をめどに結論を出す。

 同部門は痛み止め「アドビル」や逆流性食道炎の治療薬「ネキシウム」などを抱えている。16年12月期通期の売上高は34億ドル(約3800億円)規模で、ファイザーの総売上高のうち約6%を占めていた。全部門の売却を決めた場合、価格は100億~150億ドルに上るとの見方がある。

 ファイザーのイアン・リード最高経営責任者(CEO)は発表文で、コンシューマー・ヘルスケア部門が「(ファイザーの)外に出ることにより完全に事業価値を発揮できる可能性がある」と説明した。ただ、事業の保有を継続する可能性も残っているとしている。

 欧米製薬大手は中核の処方薬に事業を絞り込む動きが続いている。9月には、独同業のメルクが消費者向け事業の切り離しを検討すると発表。米同業のメルクは14年に大衆薬事業を独バイエルに売却した。ファイザーも大衆薬や特許切れ製品の分割を検討していたが、16年に白紙撤回した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

政府ファイザーネキシウム大衆薬事業分離メルク



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報