衆院選公示、北関東でも舌戦火ぶた

2017/10/11 2:00
保存
共有
印刷
その他

衆院選が10日公示され、北関東3県の全17小選挙区で計53人の立候補者による舌戦が始まった。自民党・公明党、希望の党・日本維新の会、共産党・立憲民主党・社民党の3極で争う構図が北関東でもみられ、一部の選挙区は激戦模様だ。街頭演説では地方経済のてこ入れ策を訴える候補者が目立った。

北関東3県の衆院選立候補者は前回2014年から3人増えた。自民は17選挙区すべてに擁立し、公明の支援も受けながら議席維持を狙う。希望は14選挙区で候補が出馬し、自民と対決する。希望のうち8人は民進党出身者だ。希望に合流せず立憲民主や無所属で出馬した候補者がいるのは3選挙区。このうち与野党一騎打ちとなった栃木2区と群馬3区で共産は擁立を見送り、15選挙区に独自候補を立てた。

希望の登場や民進の分裂で構図が一変したこともあり、3県でそれぞれ注目を集める選挙区がある。茨城6区は厚相などを歴任した自民前職の丹羽雄哉氏(73)の引退で、新人三つどもえの激戦となった。

丹羽氏後継で医師の自民、国光文乃氏(38)は10日、JR土浦駅西口で演説。待機児童のため職場復帰が半年遅れた自らの経験を踏まえ、「子育て家庭の暮らしも支えていく」と述べた。一方、民進系の元県議から転じた希望の青山大人氏(38)も土浦市内で、教育の無償化など「子供たちを育てやすい環境をつくっていきたい」と強調。共産は元土浦市議の古沢喜幸氏(71)を立てた。

栃木2区は、民進前職で無所属で立った福田昭夫氏(69)と、自民前職で元農相の西川公也氏(74)の争い。前回衆院選で小選挙区を制した福田氏を、共産が支援。福田氏は10日、鹿沼市での出陣式で安倍政権の安全保障政策や改憲姿勢、経済政策を批判し、ハイレベルな自由貿易が「格差を拡大させ地方を衰退させる」と指摘した。

前回は比例復活の西川氏は同日、環太平洋経済連携協定(TPP)の国内対策をまとめた実績を訴え「TPPは避けて通れない」と強調。応援のため鹿沼市に駆けつけた小泉進次郎前衆院議員は「経験のない自分を支えてくれる先輩を勝たせてほしい」と力を込めた。

群馬は保守分裂が有力視されていた1区で、自民前職の佐田玄一郎氏(64)が公示前日の9日になって出馬断念を表明。民進前職で希望から出馬する宮崎岳志氏(47)、共産新人の店橋世津子氏(56)に対し、自民公認を得た前職の尾身朝子氏(56)が保守票をまとめきれるかがカギとなる。

尾身氏は10日、沼田市での出陣式で「地元農家の声をしっかり聞いて伝えていく。中小企業や地域の皆様のすみずみまで景気回復が実感できる経済政策を取っていきたい」と述べた。宮崎氏は、税など国民負担の引き下げや社会保障支出増による「草の根からの景気回復」を訴えている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]