2017年12月18日(月)

みちびき4号打ち上げ、高まる農業コスト削減への期待

2017/10/10 20:30
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 日本版の全地球測位システム(GPS)衛星「みちびき」4号機の打ち上げが10日成功し、農業分野への貢献にも期待が高まっている。高精度のGPSを活用した農機が開発されれば省力化とコスト削減につながる。すでに70歳代が主力という稲作地域も多く、農業は今後さらに人手不足が深刻になる見通し。新技術を農機にいかそうとメーカー各社も関心を寄せる。

 クボタは来年をメドに、無人トラクターを本格販売する計画だ。これまでのGPS情報を専用の基地局によって受信する。ただ、従来のGPSは最大10メートルほど誤差があり位置情報を計算し直している。開発コストもかかり、販売価格は1台1100万円(基地局の機能付き)と高額だ。

 一方、みちびきは誤差を数センチに抑えて情報提供できる。今後はデータを補正しなくとも正確に自動で田畑を耕す機能を開発することができそうだ。

 もっとも精度と並んで農機メーカーが関心を高めているのが開発経費だ。農機を巡っては全国農業協同組合連合会(JA全農)がクボタやヤンマーなど大手4社にトラクターの値下げを要請した。性能に優れても価格が高すぎれば、農業生産の効率化にはつながらないおそれがある。メーカーからは「新たなGPSが普及して将来の製造コスト減を促してほしい」(クボタ)との声が上がる。(刀)

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