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短期決戦、陣営躍起 刺客、落下傘、区割り変更…顔ぶれも一変

衆院選が10日公示され、12日間の選挙戦が始まった。希望の党の参戦と民進党の分裂劇を経て、与野党の3極が争う構図が固まったのは公示直前。区割り変更の影響も加わり、選挙区情勢は一変している。所属政党を移ったベテランや「国替え」してきた落下傘候補……。有権者からは戸惑う声も聞かれた。

■3極が三つどもえ

「家内ともども(熊本から)決意を決めて参りました」。元熊本県議で希望の党から東京7区(渋谷区や中野区などの一部)で国政に挑む新人、荒木章博氏(64)はJR中野駅前で呼びかけた。

長年、与野党の前職2人がしのぎを削った同区に荒木氏が刺客として加わり三つどもえに。荒木氏は「『よそ者が来た』と言われるが、全力で頑張りたい」。

民主党政権で厚生労働相を務めた前職、長妻昭氏(57)は立憲民主党から出馬。同駅前で「数の力より信念の力が政治を変える」とマイクを握った。懸念するのは同区の区割り変更で十数万人の有権者が入れ替わったこと。「有権者と関係を結ぶ前に解散になった」と厳しい表情を見せた。

自民前職、松本文明氏(68)は笹塚駅前で演説し、雇用環境の改善などの実績をアピールした。区割り変更で自宅は選挙区外。自分に投票できないが「党がやってきたことを訴えていく」と強調した。

日用品店を営む渋谷区の男性(70)は、「景気が改善した実感はなく、消費税が増税されれば仕入れに大きく影響する。増税を巡る発言に注目したい」と話していた。

東京7区には、このほか、会社社長の井上郁磨氏(26)が無所属で立候補した。

■区割り変更で殺到

昭島市は区割り変更で東京21区から25区に編入された。25区の候補者にとっては手つかずの票田。各陣営は有権者の取り込みを狙って選挙初日から同市に殺到した。地盤の山梨県を離れて希望から出馬した元環境相、小沢鋭仁氏(63)はJR昭島駅前で「昭島市をこれからも発展させたい」と訴えた。

自民前職、井上信治氏(48)に、立憲民主新人の元都議、山下容子氏(58)、共産新人の井上宣氏(43)が争う激戦区。「落下傘」として臨む小沢氏は、他候補も昭島市では地盤固めが進んでいないと分析。同市を重視した戦略を練る。

3歳の男児を連れて駅前に買い物に来ていた主婦(40)は「突然、政党も候補者も変わってしまった」と戸惑い気味。「子供の将来を考える候補者を応援したい」と話した。

■減員で元閣僚対決

三重県内は選挙区が5から4に減り、三重2区は、閣僚経験がある前職2人の一騎打ちの構図。

「新しい区割りになって初めての戦い。必ず勝ち抜く」。1区から2区に変わった元厚生労働相の自民前職、川崎二郎氏(69)は10日午前、三重県鈴鹿市の出陣式で第一声を上げた。祖父の代からの地盤の伊賀地域(伊賀市、名張市)が2区に移ったことで、選挙区の変更を決めた。

対する元文部科学相の前職、中川正春氏(67)は民進党の事実上の解党を受けて無所属に。当初は希望の党に合流を表明したが方針を変えた。中川氏は10日午前、四日市市で演説し、「今回の選挙は非常に厳しい。すべてをかけて戦いたい」と力を込めた。

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