2019年9月21日(土)

自動運転、相次ぎ公道実験 石狩市・札幌市・上士幌町… 高齢化対応急ぐ

2017/10/11 2:00
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北海道内の自治体が自動運転車の公道実験を相次ぎ始めている。今月初旬に石狩市が実施したのを皮切りに、きょうから札幌市、14日からは上士幌町で実験が行われる。全国よりも速く高齢化が進み、バスやタクシーの運転手不足と免許返納による交通弱者の増加に直面するなか、市民の足を確保する自動運転技術への道内自治体の関心は高い。

札幌市は10日、11~13日に実施する自動運転のデモ走行車をお披露目した。群馬大学とNTTグループが共同研究する車を市内中心部の公道で走らせる。開催中のビジネス交流イベント「No Maps(ノーマップス)」の一環。新技術を札幌発で実用化につなげる。

カメラや赤外線センサー、全地球測位システム(GPS)を備えた外付け装置を装備することで、既存車両でも簡単に自動運転を実現できる仕組み。運転手は座席に座るが、ハンドル操作をしなくても、壁や人を感知して自動でハンドルを回したり加減速したりする。

現状はコンピューターに覚え込ませた走行ルートしか走れないが、路線バスであれば2020年までに実用化が可能という。群馬大の研究者から説明を受けた秋元克広市長は「実験の場として札幌を選んでもらいありがたい」と述べた。

札幌に先立ち、石狩市は6日、自動運転する小型車両を公道で走らせる実証実験を行った。上士幌町は14~16日、自動運転バスを公道で走らせ、一般市民にも試乗してもらう予定。いずれも高齢者が自分で運転ができなくなり移動が困難になることに備えた交通インフラの整備が目的だ。

広大な北海道は道内だけで多様な道路環境が得られるため、車の走行実験に適するとされる。自動車・同部品メーカーのテストコースは全国最多の28カ所に上る。そうした優位性と高齢化の現状を踏まえ、道は自動運転の開発需要も取り込もうと大規模試験場の誘致に動いている。

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