2017年12月14日(木)

成長率3.6%に上振れ IMF世界予測、日本1.5%

経済
2017/10/10 22:00
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 【ワシントン=河浪武史】国際通貨基金(IMF)は10日改定した世界経済見通しで、2017年の成長率を3.6%とし、7月時点の予測から0.1ポイント引き上げた。日本を0.2ポイント上方修正して1.5%成長とするなど、先進国の投資や貿易の改善を評価した。世界の成長率は18年も3.7%に上振れすると予測するが、物価や生産性の停滞といった課題は残る。

 IMFは世界の成長率が16年の3.2%から緩やかに加速するとみる。モノとサービスを合わせた17年の貿易量は前年比4.2%増と予測し、16年(同2.4%増)の停滞から脱すると見込んだ。

 日本は世界貿易の拡大で輸出が底堅く伸びたほか、16年度第2次補正予算の執行が進んで、17年の成長率が上振れすると見込んだ。ただ、財政効果がなくなる18年は成長率が0.7%に減速すると予測している。

 米国は17年の成長率見通しを0.1ポイント、18年も0.2ポイントそれぞれ上方修正した。もっとも、トランプ米政権が法人・個人とも大幅に減税する税制改革案を公表したばかりだが、IMFは「政治的な不確実性が大きい」として政策効果を織り込まなかった。ユーロ圏も貿易の拡大などで成長率予測を引き上げた。

 新興・途上国では中国の成長率を17年、18年とも0.1ポイントずつ上方修正した。ロシア、ブラジルは17年にプラス成長に回復し、伸び率も7月時点の予測よりもさらに上振れすると見込んだ。

 IMFは「経済活動は強まっている」としたものの、物価の停滞や商品価格の弱含みなどに懸念を示した。先進国の17年の物価上昇率は前年比1.7%と、7月時点の予測から0.2ポイント下振れすると見込んだ。世界経済の先行きのリスクとしては、米国の利上げ加速などをあげた。

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