神鋼が品質データ改ざん、200社に出荷 会見で陳謝
神戸製鋼所は8日、強度や耐久性など顧客が求める品質基準を満たしていない部品を出荷していたと発表した。品質のデータを改ざんしており、出荷先は航空機関連メーカーや自動車メーカーなど約200社に及ぶという。改ざんには管理職もかかわっており、不正は組織ぐるみだった可能性がある。

品質検査に関する証明書のデータを改ざんしていたのは、昨年9月から今年8月まで大安工場(三重県いなべ市)や真岡製造所(栃木県真岡市)など神鋼グループの4事業所で製造されていた部品。内訳はアルミ製品が1万9300トン、銅製品2200トン、アルミ鍛造品が19400個。出荷先のメーカー名は明らかにしていない。
同日会見した梅原尚人副社長は「深くお詫び申し上げ反省している」と陳謝したうえで、「不適合製品の安全性に疑いを生じさせる問題は起きていない」と述べた。業績への影響は現時点では不明という。