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広島、核廃絶へ思い広がる 平和賞「被爆者の貢献に光」

2017/10/7 10:34
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 国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞の受賞決定から一夜明けた7日、被爆地・広島で改めて平和への願いが広がった。被爆者やその家族が栄誉の重みをかみしめ、訪れた国内外の人々は自らが果たすべき役割を問う。「大きな一歩だ」「訴え続ける」。それぞれの立場から核兵器なき世界に思いをはせた。

広島市の平和記念公園で祈る人たち(7日午前)

 ノルウェーのノーベル賞委員会は、被爆者らが訴える核兵器の廃絶に向け、ICANが国際的な市民団体として取り組んだ活動内容を高く評価。広島、長崎の被爆者たちの証言活動が受賞の原動力となった。

 「何十年も頑張ってきた被爆者の貢献に光が当たった」。父が広島で被爆したという市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表の森滝春子さん(78)は喜びを隠さない。

 7月に採択されながら、日本が参加を見送った核兵器禁止条約に触れて「条約の発効や参加に向け、それぞれの国の人々が政府を本気で動かすべきだ。今回の受賞の意味を多くの人に伝えていきたい」と決意を新たにする。

 広島市中区の広島平和記念公園にある慰霊碑の前では、7日朝から市民や旅行客らが手を合わせた。西区の穴井涼子さん(70)は「核廃絶を目指して様々な人たちが声をあげるのを見てきた。世界から核兵器をなくすのは、とても難しいことだと思うが、被爆地の市民として今後もできることを続けたい」という。

 北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を繰り返し、国際情勢が不安定さを増すなかでの受賞決定に、広島県廿日市市の契約社員、藤井敬三さん(61)は「核の恐ろしさを思い起こさせる点で意義がある。平和にたどり着くためのメッセージになれば」と期待を寄せる。

 「若い世代が被爆者の体験にもっと耳を傾けるべきだと感じた」と話すのは、大阪府東大阪市から訪れた大学3年の森喬紀さん(20)。今年8月6日、平和記念式典にも出席し「被爆者の高齢化が進んでいることを思い知らされた」と話す。「私たちも一緒に世界平和について考え、核の悲惨さを伝えていかなければならない」

 外国人観光客らも受賞決定の報を感慨とともに受け止めた。初めて広島を訪れたというポーランド人の男性会社員、ミヒャエル・ムチャさん(38)は「平和賞の受賞が決まったタイミングで広島にいられるとは思わなかった。世界中の人が原爆の遺構を見たり歴史について学んだりして、『核兵器は使ってはいけないものだ』と考えを改めるべきだ」と強調した。

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