スプリントとTモバイルUS、合併へ最終調整 米報道
【ニューヨーク=清水石珠実】米ブルームバーグ通信は6日、ソフトバンクグループ傘下で米携帯4位のスプリントと、3位のTモバイルUSが合併合意に向け大詰めの調整に入ったと報じた。両社が10月末に公表を予定している7~9月期決算と同時に合意を発表する可能性があるという。
報道によると、両社は株式交換による合併を検討しており、現在は最終的なデューデリジェンス(資産査定)を行っている。合併後の本社の場所や経営陣の人選なども話し合いを続けている。
事情に詳しい2人の談話として、米当局が携帯大手2社の合併に難色を示した場合に備え、最終合意は破談による違約金を含まない方向で協議を進めているとも報じた。
合併が実現すれば契約者数が単純合算で1億3000万人規模と、上位のベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tに近づく。ソフトバンクは2013年にスプリントを買収した。
その後、Tモバイルとの統合で合意したが、規制当局が難色を示したために断念した経緯がある。規制緩和を掲げたトランプ政権の発足を受け、再び交渉に乗り出していた。