ポリプロピレン大手で設備故障 需給逼迫も
日本ポリプロ鹿島工場、約6カ月の緊急停止へ

2017/10/6 17:09
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樹脂製造の日本ポリプロ(東京・千代田)は6日、鹿島工場(茨城県神栖市)で汎用樹脂「ポリプロピレン」の製造設備の一部を停止させると発表した。基幹部品に損傷が見つかり、約半年の停止を見込む。ポリプロピレンはバンパーなどの自動車部材から家電製品、ポリ袋などに幅広く使われている。供給不足から商品市況の高騰を招く可能性がある。

日本ポリプロの鹿島工場は三菱ケミカルの鹿島事業所内にある(茨城県神栖市)

日本ポリプロの鹿島工場は三菱ケミカルの鹿島事業所内にある(茨城県神栖市)

基礎原料「プロピレン」を重合して生成する合成樹脂。2016年の生産量は246万トンだった。

稼働を止めるのは鹿島工場にある3系列(合計で年産55万6000トン)の製造設備のうち、年産30万トンを作る最大のプラント。経済産業省によると、日本のポリプロピレンの生産能力は公称で287万4000トン(16年末時点)だから、同プラントだけで約1割を占める。在庫の放出や代替品の手当てを急ぐが、停止期間が半年に及べば、供給量に約5%の影響がある計算になる。

同社によると、設備稼働にトラブルが発生。9月28日に生産を止めて設備内部を調べたところ、基幹部品に損傷が見つかったという。

千葉県市原市などにある別工場からの代替輸送や競合他社からの調達を検討するが、ポリプロピレンは需給が逼迫気味で余剰分は少ないもよう。国内よりも取引価格が約2割高いとされる海外品の輸入を迫られる可能性もある。

鹿島工場は2018年5月に2年に1回の定期修理を迎える。約半年としている停止期間が長引けば、計約8カ月連続で大型プラントからの供給が途絶えることになる。

日本ポリプロは三菱ケミカル子会社の日本ポリケムと、チッソグループのJNC石油化学との共同出資会社。

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