2018年12月14日(金)

プラスチックのゆがみを診断 東北大が新手法

2017/10/6 14:13
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東北大学の小山裕教授らの研究チームは、電波と光の性質を併せ持つテラヘルツ波という電波を使い、プラスチック内部のゆがみを診断する技術を開発した。プラントの配管など調べたい対象に電波を当てて、跳ね返った大きさからゆがみ具合を診断する。対象物に触れずに、壊すことなく診断できるという。今後は実際に現場で使い、精度などを検証する方針だ。

研究チームは、2種類の赤外線とガリウムリン結晶などからテラヘルツ波を出す装置を開発。これを対象物にあてて跳ね返ってきた電波を測定し、対象物が吸収した電波の大きさからゆがみを診断する。ゆがみの方向に対して電波を平行にあてた場合と、垂直にあてた場合で吸収する電波の大きさが異なることを利用し、内部でどれだけゆがんでいるのか判定する。

実験室でプラスチック板を引っ張り、電波の吸収率を測定したところ、ゆがみが大きいほど電波はプラスチックを透過しやすく、その傾向は平行にあてた場合のほうがより顕著だった。

これまでプラスチックの劣化具合を調べるには、試料の一部を切断して回収し、X線に当てる方法があった。大型の施設が必要で、局所的にしか調べられないという課題があった。実験を担当した田辺匡生准教授は今回開発した方法について「小型の装置で現場ですぐに調べられるうえ、安全だ」と話している。

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