2017年12月15日(金)

「日本の住環境に最適」を強調、LINEのAIスピーカー

BP速報
2017/10/7 8:00
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日経テクノロジーオンライン

 「日本の住環境やユーザーの状況を最適に捉えることをやっていきたい。LINEとの連携は我々にしかできない」。LINE取締役最高戦略マーケティング責任者(CSMO)の舛田淳氏は2017年10月5日、同日に発売したAI(人工知能)スピーカー「Clova WAVE」の発表会でこう述べた。

LINEが発売したAIスピーカー「Clova WAVE」

LINEが発売したAIスピーカー「Clova WAVE」

 対話型音声AIに対応するAIスピーカー(スマートスピーカー)は、米国ではすでに1000万台以上が販売されており、“ポストスマホ時代”を象徴する大型商品と見られている。国内でも10月6日にグーグルが発売し、この市場をリードするアマゾン・ドット・コム、そしてソニーも年内投入を発表するなど、早くも激戦の様相を呈している。

 そうした中、アマゾンやグーグルに対する優位性を問われたLINEの舛田氏は、チャットやVoIP(Voice over IP)による音声通話機能を持つ「LINE」を国内で7000万人以上が使用する巨大サービスに成長させた“地の利”を強調した。

 AIスピーカーは話しかけることによって、生活に必要な情報を入手したり、音楽を再生したり、家電などさまざまな機器の操作に対応したりする。

 例えば、Clova WAVEは、LINEの定額制音楽聴き放題サービス「LINE MUSIC」と連携しており、「マイケル・ジャクソンの曲をかけて」「ヒットチャートにある曲をかけて」などと話しかけると所望の音楽を再生する。アーティスト名が分からないときは「誰の曲?」などと質問すると回答してくれるという。また「LINE NEWS」と連携し、その日の最新ニュース5本の見出しを読み上げたり、天気、占いを教えてくれたりする。

 家電の制御については、日本で普及している赤外線(IR)リモコンの機能を持つ。音声でテレビのオン・オフや音量調整、照明のオン・オフを制御でき、今後はエアコンにも対応するという。

 LINEとの連携については、「LINE家族アカウント」と呼ぶ専用のアカウントを作成し、そのアカウントを通じてLINEメッセージの読み上げや送信ができる。AIスピーカーはリビングに設置されることが多いが、個人アカウントのメッセージは家族といえども「読み上げてほしくない」というプライバシーに配慮した。

 2017年7月に実施した先行体験版の販売を通じて、子供の声の認識機能に対するニーズが高いことが分かったため、今回の製品版に搭載した。さらにノイズキャンセルの機能も追加した。

 成長するスピーカー。舛田氏は、AIスピーカーの本質は「これまでの家電と違って、使えば使うほど学習して品質や機能が向上すること」と話す。今後、1~2カ月で声紋による話者認識にも対応するほか、日本語・英語・中国語・韓国語の音声翻訳機能も追加する。日用品の買い物や食事の出前などの外部企業のサービスとも連携し、音声で注文できるようにする考え。

 また外部企業に向けたSDK(ソフトウエア開発キット)も用意しており、2018年初頭に公開するとしている。

 本体のスペックは、寸法が86.25×139.84×201mm、重さは998g。スピーカーは2.5インチの20Wウーハーと1インチの5Wツイーター2基、マイクはMEMSタイプを4個搭載。プロセッサーにクアッドコアの「Qualcomm APQ8009」を採用。無線通信はWi-FiとBluetoothを搭載。バッテリーを内蔵するため、部屋間の移動も可能だ。

 通常価格は1万4000円。月額960円のLINE MUSIC12カ月分と本体をセットにして1万2800円という、キャンペーンプラン(2018年1月末まで)も用意している。

(日経テクノロジーオンライン 内田泰)

[日経テクノロジーオンライン 2017年10月6日掲載]

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