2017年12月16日(土)

エフアンドエム、年末調整 スマホで簡単に

コラム(ビジネス)
ネット・IT
エレキ
2017/10/6 6:30
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 中小企業向け経営支援サービスのエフアンドエムは、企業の社員らが年末調整の手続きをスマートフォン(スマホ)で手軽にできるシステムを開発した。書類に手書きで記入するのが一般的だが、年末になると経理や総務部では書類の回収や記入内容の確認、修正依頼などで業務負担が急増しがち。給与管理ソフトと連携し、年末調整の集計から税務申告まで一括管理できる。

 電子帳簿保存法の改正で、企業が税務署に申請すれば年末調整に絡む書類を電子管理できるようになったことに対応する。生命保険や地震保険で支払った料金の控除や扶養控除、配偶者控除など、紙の申告書に記入してもらう従来の方法は申告書の封入や配布、支社や営業所への発送、記入内容の確認や記載漏れ、不備の修正依頼など、集約作業に多くの時間が必要となる。

 エフアンドエムは、従業員約300人の企業の場合、経理や総務など関連部署の勤務時間が160時間程度の積み増しとなると試算する。控除額の計算などに専門知識が必要だが、年1回の業務のため部署の人員を増やしづらい事情もあった。

 新システムは年末調整を申請する社員が住所や保険内容の変更などをスマホの画面を見ながら、直感的に操作できるようにした。生命保険や住宅ローンの支払額を順に入力していくと、所得税から控除される金額を自動で計算する。従来は社員が自ら計算することが多く、書類の不備の多さにつながっていた。

 入力データはパソコンで一括管理できる。「未収集」「差し戻し」「確認済み」など、社員の状況や人数が画面で一目で分かる。該当社員の名前も一覧でき、1クリックで修正の催促メールなどを一斉送信する。

 保険料控除のために原本が必要な書類も社員ごとに示し、システム内で受け取ったか確認する。会計ソフト大手、ピー・シー・エーの給与管理ソフトとAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)という仕組みを使って連携する。クリック1つで年末調整に関わるデータを移行し、政府が提供する電子申告・納税サイト「e―Tax」と結びつけられる。

 エフアンドエムは個人事業主の経理代行サービスが主力。年間6万5000件程度を取り扱う。書類の回収など、年末調整以上に複雑な手続きの管理を得意とし、今回のシステムに仕組みを反映した。働き方改革の意識が高まっている企業向けに導入を促す。

(大阪経済部 上田志晃)

[日経産業新聞 10月6日付]

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