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現場の邦人「死を覚悟」 米銃乱射、悲鳴で恐怖の夜

【ラスベガス=共同】米西部ラスベガスの銃乱射事件で、容疑者の男が犯行現場に選んだ高級ホテルには当時、数十人の日本人が宿泊していた。1階のカジノでは悲鳴が飛び交う中で多くの客が逃げ惑い、上階では自室に閉じこもり銃声におびえながら死を覚悟した人も。滞在していた複数の日本人が4日、取材に応じ、恐怖の夜を振り返った。

「誰かが銃を撃っている」。1日午後10時すぎ、仙台市の男性会社員(32)はホテル「マンダレイ・ベイ」1階に併設されたカジノの近くにいた際、叫び声を聞いた。

多くの警察官が銃を手に持ち、エレベーターに向かって走り始めた。「みんな伏せろ。逃げろ」という掛け声や「ギャー」という悲鳴が飛び交い、100人近くいた客は散り散りに逃げ出した。

この男性は容疑者が32階で外に向けて発砲しているとは知らず、身を伏せながら外の駐車場に脱出。多くの客は車で逃げようとし、「俺も乗せろ」と絶叫して他人の車に無理に乗り込もうとする人の姿も。パニック状態で口論となった客が銃を腰に下げているのを見て、男性は「銃社会の異常さを感じた」と話す。

その後、ホテルの出入り口は封鎖された。夜は気温が下がって肌寒く、宿泊客は近くのホテルの避難所で暖を取った。男性によると、容疑者が発砲した32階にも日本人が3人いたという。

パン、パン、パン、パン――。24階の自室にいた東京都の会社員(32)は銃声をはっきり聞いた。向かいの野外コンサート会場が騒がしくなり、警察車両が殺到していたので会場が現場かと思ったが、テレビのニュースが同じホテルに容疑者がいたと報じているのを見て、背筋が凍った。

ホテル側からは何の連絡もなく、警察が容疑者の死亡を発表するまでの数時間、1人で自室に閉じこもり、これまでの人生で感じたことのない恐怖に震えた。「容疑者がもしもホテル内の人を標的にしていたと考えると、今でもぞっとする」

29階にいた兵庫県芦屋市の会社員、用木紀次さん(39)は建物内で発砲事件があったと友人から電話で知らされたが、米史上最悪の乱射事件が起きていたとは知らず、そのまま就寝した。だが、午前4時に警察の捜索でたたき起こされ、銃を突き付けられた。「訳も分からず本当に驚いた」

同ホテルでは10月に入ってからIT系企業の関連イベントが開催され、これに出席するため数十人の日本人が宿泊していた。

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