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あいさつににじみ出る「俺を見てくれ」の気持ち

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2017/10/8 6:30
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 レギュラーシーズンがほぼ終わり、戦力外通告をされる選手も出てくる季節がやってきました。プロ野球の世界で10年、20年と現役生活を送ることができるのは一握り。2軍で上を目指す選手にとって、1シーズンが過ぎるのはあっという間です。2軍監督2年目の現場で思うのは、選手たちの「俺を見てくれ」という気持ちは日ごろのあいさつににじみ出るということ。気持ちのよいあいさつができる選手は、大きな成長力を秘めていると実感しています。

「あいつを何とかできないか」

今季初めて1軍に昇格した9月9日、先頭打者本塁打を放つ杉本=共同

今季初めて1軍に昇格した9月9日、先頭打者本塁打を放つ杉本=共同

 グラウンドで選手たちと間近に接していると、きちんとしたあいさつができるようになってきたら、次第に好結果も伴ってくるケースが多いように肌で感じます。練習で納得できる打球が飛び始めるなど、自分のプレーに手応えをつかみ始めると「試合で使ってください」と気持ちが前向きになり、それが自然とあいさつに表れるのでしょう。日々の練習に充実感を抱いている選手は、グラウンドで毎朝、私の目の前に近づいてきて、帽子を取ってハキハキとあいさつをします。

 一方、調子がいまひとつ上がらず自信を持てないのか、監督の視線から逃れるようにひっそりとしていて、こちらから近づかない限り、決して声をかけてこない選手も見受けられます。

 こうしたグラウンドでの態度は、野球の上達にも影響してくるものだと思います。あいさつができるようになったからといって、技術も向上するという科学的な根拠はありません。ですが、全ての選手を平等な視線で見ている指導者も人間ですから、気持ちの乗ったあいさつをしてくる選手のことが、だんだんと気になってくるものです。「あいつを何とかできないか」。指導者にそう思わせることのできる選手は、成長率も大きいと感じます。

 26歳の2年目、杉本裕太郎選手は9月9日に今季初めて1軍に昇格し、1番・中堅手で即スタメン起用された楽天戦(Koboパーク宮城)で、プロ初安打となる先頭打者本塁打を放ちました。彼は今年、あいさつの仕方に大きな変化が表れた一人です。自分の課題を見つけ、それを克服しようと意欲的に野球に打ち込んでいる証しでしょう。私の目の前まで来てあいさつをする姿は生き生きとしています。

 その後、1軍レベルの投手に対応しきれず、プロの高い壁にもぶち当たっている杉本選手ですが、1度上で野球をやったことに大いに刺激を受けた様子です。本塁打をマークした喜びと、打てなかった悔しさの双方を味わい、まだまだ自分の打撃には足りないものがあると、目の色が変わってきています。

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