2017年12月12日(火)

AIスピーカー 続々発売 グーグル6日 LINEは値下げ

ネット・IT
AI
2017/10/5 12:02
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 人工知能(AI)を搭載したAIスピーカー商戦が日本で本格化する。グーグルは5日、AIスピーカー「グーグルホーム」を日本で6日に発売すると発表した。LINEは、すでに体験版を出している「WAVE(ウェーブ)」を値下げした正式版を5日に発売する。ソニーも年内参入を表明した。年末商戦では「スマートフォン(スマホ)の次」と期待される大型商品の市場が立ち上がる。

■グーグル1万4000円、6日発売

 AIスピーカーは音声や言語を認識するクラウド型のAIを搭載し、話しかけることで家電製品や防犯機器など様々な製品の操作ができる。米国ではアマゾンが2014年11月に発売し、グーグルも16年11月に追随。両社合わせて既に1千万台以上を出荷しているとされ、市場は足かけ2年で約5倍の伸びを示している。関連サービスも広がる。

 グーグルのAIスピーカーはグーグルのオンライストアのほか、ビックカメラヤマダ電機、楽天のサイトで販売する。家電量販店の店頭では試用できるコーナーも設けるところもある。「TSUTAYA」の一部店舗では6日からレンタルするサービスも始める。

 「OK、グーグル」という呼びかけが起動の合図。その後、探したい情報などを話しかけて操作する。「ニュースを教えて」と話しかけると、最新のラジオニュースを読み上げてくれる。「タイマーをセットして」「何分のタイマーですか」「3分」「セットしました」といった具合に対話形式で指示ができる。

 グーグルの徳生裕人製品開発本部長はスピーカーの頭脳であるAI「グーグルアシスタント」について「検索はゴールではなく、仕事などの途中の手段として使ってもらうことも多い。検索を超えるニーズに応えるため開発した」と話す。

 AIスピーカーの普及が進む米国では新サービスも生まれている。

 就寝時に「おやすみなさい」とスピーカーに声をかけると家の防犯システムを作動させ、明日の予定を確認し、目覚ましをセットしたうえで消灯する――。4日の米国での会見でグーグルが提示したのはスピーカーがあれば他の家電の操作が不要になる生活だ。

■LINE、値下げで対抗

 LINEは5日、人工知能(AI)を搭載したスピーカー「WAVE(ウェーブ)」の正式版を同日発売すると発表した。8月に機能を限定した先行体験版を発売していたが、メッセージアプリ「LINE」との連携など大幅に機能を増やした。日本語の認識能力など日本企業ならではの性能で違いを打ち出す。

 正式版で追加された機能の目玉は、メッセージアプリ「LINE」との連携だ。家族から来たメッセージをスピーカーが読み上げてくれたり、音声でメッセージを入力、送信できたりする。プライバシーを考慮して、LINEに「家族アカウント」の機能を新たに設けた。家族アカウントを介して投稿されたメッセージだけが、個人のスマホアプリとやりとりする仕組みになる。

 LINEは国内で7千万人の利用者がおり、日本で最も使われているスマホアプリの1つ。AIは大量のデータを学習させることでどんどん賢くなる。LINEはグーグルやアマゾンに比べユーザーの数では見劣りするが、毎日使うメッセージアプリと連携することで、スピーカーを使う頻度を上げ、AIの性能を高める狙いだ。

 正式版の価格は従来、1万5千円としていたが、1万4千円とする。通常月額980円のLINEミュージックの聞き放題サービス12カ月分と、ウェーブとのセットで1万2800円というキャンペーンプランも用意した。今後、日用品の買い物や食事の出前など外部のサービスとも連携し、音声で注文などができるようにする考えだ。

 舛田淳最高戦略マーケティング責任者(CSMO)は都内で開いた発表会でグーグルやアマゾンのAIスピーカーに比べた優位性を聞かれ、「日本の住環境、ユーザーの状況を最も最適に捉えるということをやっていきたい。(メッセージアプリ)LINEとの連携は我々にしかできない」と話した。

■アマゾン、ソニーも年内に

 アマゾンジャパン(東京・目黒)も年内にAIスピーカー「エコー」を日本で発売すると2日に発表している。米アマゾンではエコーに搭載する会話型AI「アレクサ」の自動車への導入を進めている。独BMWの一部の車では18年半ばから車載マイクに話しかけることでアレクサを作動できる。カギがかかっているかやガソリンで走れる距離などを尋ねれば、車が音声で回答してくれる。

 ソニーは「グーグルアシスタント」を採用したAIスピーカーを年内にも日本で発売する。米国などで展開することを決めていたが、日本にも投入。手をかざすだけで操作できる機能やコンパクトで高い音質を実現する。価格は米国で約200ドルで、日本でも同じ程度となる見通し。

 AIスピーカーは米国ですでに1千万台以上を販売したと言われており、外部の家電やサービスとの連携も進んでいる。グーグル、アマゾンの米2強に加え、LINEやソニーの参戦でハードの戦いが過熱しそうだ。

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