新型ウイルスでネットバンキング不正送金 警視庁摘発

2017/10/5 11:23
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 他人名義の銀行口座から現金を引き出したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は5日までに、無職、武村維先容疑者(31)=埼玉県川口市西川口2=を窃盗容疑で逮捕した。インターネットバンキング利用者の預貯金を自動で不正送金する新型ウイルス「ドリームボット」を使い、計約2億4500万円を引き出した疑いがあるという。

 このウイルスによる事件の摘発は全国初という。

 同課は武村容疑者が国内最大規模の不正送金グループの幹部で、現金を引き出す「出し子」を指揮していたとみている。出し子の中国籍の男2人も窃盗容疑などで逮捕しており、同課はグループの実態解明を急ぐ。

 武村容疑者は「ボスから指示されてお金を受け取っただけ」と供述している。

 同課によると、武村容疑者らはネットバンキングの利用者に、新型ウイルス「ドリームボット」付きのメールを送付。添付ファイルを開封して感染した利用者の口座から預貯金を別人名義の口座に送らせ、引き出す手口を繰り返していた。メールには「支払い条件確認書」などの題名をつけ、受け取った人が一般のメールだと誤認しやすくしていた。

 一般にドリームボットに感染すると、利用者が正規のネットバンキングにログインした際、一定の期間有効な「ワンタイムパスワード」の入力を求める偽画面が表示される。利用者が応じて入力すると、気付かないうちに送金されてしまう。

 被害は昨年11月~今年6月の間に、全国24都府県の42金融機関で計約90件、約2億4500万円に上るという。武村容疑者は引き出した現金でプリペイドカードを購入し、利用に必要な番号を中国語の交流サイト(SNS)で何者かに伝えていた。同課は海外にいる仲間と利益を分け合うためだったとみている。

 同容疑者の自宅からは約8千枚のカードが見つかり、携帯電話の記録から、4月以降だけで約2500万円分のカード番号をSNSで送信したことが判明したという。

 武村容疑者の逮捕容疑は共謀して5月、東京都内のコンビニエンスストアのATMで、他人名義の口座から現金8万6千円を引き出した疑い。

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