百貨店にロボット売り場 高島屋の思惑

2017/10/4 12:26
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会話型ロボットや全自動洗濯物折り畳み機も取り扱います――。高島屋は4日、旗艦店の新宿店(東京・渋谷)にロボット売り場を開いた。百貨店が同様の売り場を常設するのは初めて。同店では今春の改装でも健康をテーマにアパレルの新型店などを誘致し、新機軸を打ち出した。「百貨店」らしくあらゆるものをそろえることで、親子3世代の集客を促す。

■ロボット約20種取り扱い

「おはよう。眠くない? 僕はよく眠ったよ」。9階に新設した「ロボティクススタジオ」には開業後、すぐに興味を示した顧客が集まり、ロボットとこんな会話をしていた。売り場を眺めていた60代主婦は「ロボットと一緒に生きる時代になったのね」と驚いた様子だった。

ロボットは約20種取り扱う。会話型では、きょうの天気やニュースを教えてくれる「ソータ」(15万6600円)や、英語が話せる「ミュージオ」(10万5840円から)がある。このほか、洗濯物を入れるだけできれいに折り畳んでくれる「ランドロイド」(199万8000円から)、簡単に組み立ててプログラミングが学べるものなどがある。

「衣食住を充実するためにロボットは大きな役割を果たす。顧客ニーズも大きく、可能性の大きさを感じた」。売り場開発を担った田所博利さんはロボットを導入した理由をこう話す。「いずれスマートフォンのように身近になる。さらに売り場を進化させていく」とも意気込む。

今回「親子3世代を狙う」という意図は、会話型は高齢者ら、洗濯物折り畳み機は共働き世帯、プログラミング型は子ども向けと、それぞれにターゲットが異なるからだ。また来店してもらえれば、食品や化粧品、衣料品などへの波及効果も期待できる。

■来年は関西にも

現在はイベントスペースを設けており、ロボットの一部は10日までの期間限定販売となる。2018年3月には常設スペースを20平方メートルと倍増する予定。初年度は3000万円の売上高をめざす。来年度には関西の店舗にもロボット売り場を導入する計画だ。

高島屋は最近、こうした時代の変化に合わせた売り場を積極的に導入している。新宿店では今春の改装で、カジュアル衣料のユニクロの「動き」をテーマにした新業態「ユニクロ ムーブ」や、百貨店初出店となる自転車ウエアブランドの「レリック」を誘致。物販以外では空中ヨガやピラティスのレッスンを提供するスタジオも設けた。ネット通販の台頭もあり、成長が難しくなるなかで、顧客と触れ合える場を持つ百貨店らしさをどう出せるかが改めて問われている。

(角田康祐)

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