2018年12月18日(火)

東芝や富士ゼロの若手有志 自社技術でコラボ
シーテックに出展 企業間の壁越え共創

2017/10/3 15:34
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3日に幕張メッセ(千葉市)で開幕した家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2017」ではトヨタ自動車パナソニックJR東日本など大企業の若手社員で結成した有志団体「OneJAPAN(ワンジャパン)」の展示が多くの来場者の関心を集めた。ワンジャパンの参加者が互いの自社技術を組み合わせ、新たなサービスを提案した。

ワンジャパンのシーテック出展を通じ、音声合成技術を使った東芝のサービス「コエステーション」の一部が初めて一般公開された(3日、幕張メッセ)

出展した企画は2つ。1つは東芝のICT(情報通信技術)事業会社、東芝デジタルソリューションズ(川崎市)の音声合成技術と朝日新聞社のスマートフォン(スマホ)向けニュースアプリを組み合わせた。ニュースを声で読み上げる朝日新聞のアプリ「アルキキ」で、東芝の合成技術を使った音声を設定できるようにした。

東芝は人が指定された文章を読んで声を吹き込むと、最短15分ほどで合成音声を作成して自由に言葉をしゃべらせる技術をもつ。年内にスマホアプリなどでサービス展開する予定で、今回はアルキキを提供する朝日新聞に寄せられた「好きな声で聞きたい」という消費者の声を参考にコラボレーションしたという。展示では事前に用意した声優の声でニュースが聞ける。

もう一つは富士ゼロックスの社員が中心となって開発する、仕事のパフォーマンス向上を手助けするロボットと東芝の音声合成技術の組み合わせだ。広告代理店マッキャンエリクソン(東京・港)の社員も演出方法で協力した。

展示ブースではまず頭に器具を装着し脳波を測定。目の前にあるスクリーンには花が映し出され、集中できる状態かどうかで咲き具合が変わる。ロボットが声で瞑想(めいそう)を促す。従来は機械音声だったが、人の声を採用したことでより使いやすくなった。

ワンジャパンの結成は1年前で、参加するのは上記企業など大手の若手社員。新たな事業のアイデアを出し合ったり勉強会を開いたりしていた各企業の有志団体が集まった。現在の45の企業から1000人ほどが参加している。

東芝の有志団体で活動するリカイアス事業推進室の金子祐紀プロジェクトリーダーは「他社の団体ともつながることで、(外部との連携で新技術を創出する)オープンイノベーションを目指したい」と意気込む。シーテックではこのような若手社員たちの発想力にも注目したい。

(池下祐磨)

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