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2審も元顧問の責任認める 大分の高校生、部活中に熱中症で死亡 福岡高裁

大分県立竹田高校で2009年、剣道部の練習中に工藤剣太さん(当時17)が熱中症で倒れ死亡した事故で、当時の顧問教員らに賠償責任を負わせるよう両親が県に求めた訴訟の控訴審判決が2日、福岡高裁であった。佐藤明裁判長は元顧問の重過失を認め、100万円の賠償を求めるよう県に命じた一審・大分地裁判決を支持し、県側の控訴を棄却した。

事故を巡って工藤さんの両親は以前、県や元顧問らに直接、損害賠償を求める訴訟を起こした。ただ15年7月、県などに約4600万円の支払いを命じる一方、元顧問ら個人への請求を退ける判決が確定。両親は「元顧問らが賠償すべきだ」として賠償金を受け取らず、新たに訴訟を起こしていた。

国家賠償法では、賠償責任を負った自治体は「故意または重過失があった公務員」に賠償金の支払いを求めることができる。

弁護団によると、公立学校の教員に対し、賠償金の支払いを求めるよう自治体に命じる高裁判決は全国初という。

判決によると、工藤さんは09年8月、剣道場で打ち込み稽古をしていた際、「もう無理です」と訴え、竹刀を落としても気付かないまま、構えのしぐさを続ける行動をした。元顧問は「演技じゃろうが」と腹を蹴り、倒れた工藤さんにまたがって往復ビンタのように10回ほど平手打ちした。工藤さんはその後、病院に運ばれたが死亡した。

判決後に会見を開いた工藤さんの母、奈美さん(48)は「教員個人の責任がようやく認められた。苦しい戦いだったが、これが(教育現場での)抑止力になってくれれば頑張ってきたことが報われる」と涙を浮かべた。

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