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前橋市、中心市街地での客引き禁止

飲食店が連なる前橋市の中心市街地で10月から、道路や広場での客引きが条例で禁止された。一帯では以前から「客引きが路上に集まり、怖くて通れない」といった声が聞かれ、前橋のイメージを損なっていた。運転代行の路上での客待ちもできなくなった。家族連れや女性でも安心して歩ける街にすることで、市街地の活性化につなげる狙いがある。

同市が「前橋市客引き行為等の防止に関する条例」を10月から適用し、客を待つことや、客引きの紹介を受けた人を入店させることも禁止した。違反者に対しては市が指導や文書での勧告を行い、従わない場合は5万円以下の科料や、事業所名や氏名の公表などの罰則が科せられる。

客引きをさせた店の経営者も責任を問われる。禁止時間帯は午後8時から翌日の午前6時まで。警察OBである市の嘱託職員「客引き行為等防止指導員」がパトロールする。こうした条例の制定は群馬県内で初めて。客引きは県の迷惑防止条例などでも規制が可能だが、立件のハードルが高く、実際に適用されることは少ないという。

禁止区域は中心市街地の約26ヘクタール。区域内には約700軒の食品営業許可を受けた店があり、うちスナックが224軒、バー・キャバレーが104軒を占める。「千代田通り」と「銀座通り」が交差し、キャバクラが集中するエリアに客引きが多かった。

前橋市の調査によると、1日平均55人の客引きが確認された。客引きによるぼったくりの被害は聞かれないとは言え、山本龍市長は「客引きが路上にたむろしている光景は前橋に似合わない。家族連れや女性も安心して歩ける街に変えていく」と話す。

中心市街地の人出は一時的に減る可能性もあるが「女性でも入りやすい明るい雰囲気の店が増えてくれば、街の活性化につながるのではないか」と、前橋市危機管理室の桑原和彦室長は期待する。客引きを使わない飲食店からは条例を歓迎する声が多いという。客引きの側からは今のところ目立った反発はないが「どんな反応があるかわからない」(桑原氏)と、警察とも連携しながら備える。

条例では、運転代行が道路上で客待ちすることも禁止した。繁華街での代行車の路上駐車が多く見られ「安心して歩けない」との苦情が出ていた。代行業者の便を図るため、市営駐車場の一部に代行車の夜間待機場所を設置した。客引き防止条例で運転代行の客待ちを禁止するのは全国でも初めてという。

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