2017年12月13日(水)

家電見本市、3メガ銀が主役?
三菱UFJはデジタル通貨をお披露目

金融機関
フィンテック
2017/10/2 15:24
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 三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガ銀行が初めて、家電・IT(情報技術)の見本市「シーテック」にそろって登場する。金融とITを融合したフィンテックの急速な進展を背景に、デジタル通貨や手ぶらでお金の支払いができる生体認証システムを公開するなどイベントの主役の座を奪いつつある。

目玉の展示企画「IoTタウン2017」には異業種が集まる

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 三菱UFJフィナンシャル・グループは開発中のデジタル通貨「MUFGコイン」を初めて報道陣に公開した。スマートフォン(スマホ)のアプリを起動し、預金口座にある法定通貨(円)からMUFGコインに「1コイン=1円」で交換する。そのうえで宛先を指定してコインを送ったり、飲食代を割り勘したりといった具合に使える。

 仮想通貨ビットコインを支えるブロックチェーン(分散型台帳)と呼ぶ技術を使っており、即時性と大幅な低コストが最大の特徴だ。現在は手数料との兼ね合いで現実的ではない数百円単位の少額送金や小数点以下の価格設定なども可能になる。三菱UFJの相原寛史デジタル企画部長は「これまではできあがった技術を安全性を主体に考えて導入してきたが、フィンテックは新しい体験につながるサービスを考えていきたい」と述べた。

 三菱UFJの向かいのブースには三井住友フィナンシャルグループが出展。インターネット通販などの決済時にパスワードの代わりに指紋や声で本人確認する生体認証の仕組みや「顔パス」で支払いを済ませられる仕組みを披露した。三井住友は、銀行がフィンテック関連企業を設立できるように規制緩和した今年4月の改正銀行法の施行を受けてアイルランドのベンチャー企業などと新会社「ポラリファイ」を設立。ネット決済事業での先行を目指す。

 みずほは銀行本体ではなく、みずほ情報総研が人工知能(AI)をテーマにしたエリアに出展している。みずほフィナンシャルグループゆうちょ銀行や数十の地方銀行と連携してデジタル通貨「Jコイン」の発行を目指しており、3メガ銀ともフィンテック関連の取り組みには余念がない。

 毎年1月に米ラスベガスで開かれる米家電見本市「CES」は、「つながるクルマ」や「自動運転」に力を入れる自動車メーカーの祭典になっている。3メガ銀が存在感を出す今回のシーテックも、「競争の土俵」が業界の垣根を越えて広がっていることを象徴している。

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