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サウスポーの視点(山本昌)

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プロ野球界を巣立つ大谷、来る清宮への期待

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2017/10/1 6:30
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日本ハムの大谷翔平が今季終了後、ポスティングシステムを利用して大リーグに移籍する見通しだと報じられている。投打二刀流で球界の常識を覆した彼が米国でどのような活躍をみせるのか。いまから楽しみにしている。

当初、私の中では大谷といえば投手だった。160キロ超の快速球をコンスタントに投げ、入団3年目の2015年に15勝5敗、防御率2.24で最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3冠に輝いた。同年の打撃成績は2割2厘、5本塁打、17打点。早く投手に専念すればいいのに、と思っていた。

そんな考えを改めたのは昨年、解説者1年生として春季キャンプの取材に訪れたときだ。沖縄・名護のグラウンドで目にした大谷の打撃練習に驚いた。日本人でこんなに飛ばす選手がいたのか。それも投手の片手間にやっているはずなのに……。

16年シーズンの大谷は打線の中軸を担い、3割2分2厘、22本塁打、67打点と飛躍を遂げた。投手でも2桁勝ち、チームの日本一の立役者として最優秀選手(MVP)にも選ばれた。右足首のケガに苦しんだ今季も打率は3割を優に超え、規格外の一発もたびたび放っている。

掛け値なしに100年に一人の逸材

投手だけ、打者だけということなら、大谷以上の選手は過去にもいた。しかし投打の両方でこれほどの高みに達した選手はいない。リアルな漫画のような存在は今後も簡単には現れないだろう。これまでの日本球界で最高の素材であり、掛け値なしに100年に一人の逸材だ。

大谷は投打ともさらに大きくなる可能性を秘めている=共同

大谷は投打ともさらに大きくなる可能性を秘めている=共同

彼はいまなお発展途上にある。既に投打とも大リーグで十分通用するレベルにあるが、さらに大きくなる可能性を秘めている。ポスティング金額は多くの球団が上限で横並びになる可能性が高く、そうなれば大谷が行き先を決められる立場になる。ぜひとも二刀流を認めてくれるチームを選んでほしい。

不安材料を挙げるなら右足首の状態ということになる。今季、投手としてほとんど機能できなかったのはこの故障が原因だ。シーズン終了後に手術を受けると報じられている。その後のリハビリなども考えると、時間はあるようでさほどない。ただでさえ新しい環境になじむのは苦労する。もう1年かけて万全の状態にしてからでも遅くないと思うが、渡米のタイミングは本人や球団が決めること。外野がとやかく言う資格はない。

実際にプレーしてみれば発見や感じることも出てくるだろう。現実的に考えれば30歳までにはどちらかに絞ることになるのかもしれない。けれども、その選択をするのはあくまで彼自身であるべきだ。たび重なる故障で意思に反してどちらかを諦める、という事態にならないためにも、体調管理には細心の気配りをしてほしい。

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