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大阪城お堀 釣り横行 市条例では禁止だが…
大型外来魚など狙う

2017/9/27 13:58
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大阪城公園(大阪市)の堀で釣りをする人が後を絶たず、市や管理会社が対応に苦慮している。釣りは条例に基づき禁止されているが、堀に生息する"大物"を狙ってルール破りが横行。関係者は「歴史があり緑あふれる公園は市民の共有資産。マナーは守って」と呼びかけている。

魚釣り禁止の堀を見回る大阪城パークセンターの警備員(大阪市中央区)

9月上旬の早朝、若い男性が柵ごしに、外堀に釣り糸を垂らしていた。「50センチほどのブラックバスやナマズなどの大きい魚が多く、時期によっては短時間で釣れる」という。堀の周囲には「魚釣り禁止」と書かれた看板が多く立つ。男性は禁止されていることは知っているものの、「ここで釣りをするのは子供の頃から。やめられない」と話した。

大阪城の堀の総面積は一部の空堀を含めて約23ヘクタールあり、東京ドーム約5個分の広さ。フナやコイに加え、外来魚も多く生息しているとみられる。市公園条例は園内での動物の捕獲を禁じており、違反すれば5万円以下の過料と規定する。

堀を管理する「大阪城パークセンター」(同市)によると、釣りをしているとして警備員が注意したのは昨年度に1918人に上り、今年度も7月末時点で500人を超えた。インターネットや口コミで"大物"が生息しているとの情報が広がったとみられ、最近では「アリゲーターガー」という大型外来魚の目撃談を聞き、訪れる人もいるという。

懸念されるのが景観への悪影響だ。堀端の木々に引っかかった釣り糸が放置されたり、周辺に魚が捨てられたりすることが少なくない。ルアー(疑似餌)を投げ込む際に通行人に当たるなどトラブルになる可能性もあるという。同センター担当者は「マナーの悪さを観光客に見られ、大阪のイメージダウンになる恐れもある」と話す。

このため公園では毎日5人の警備員が堀沿いを24時間体制で見回る。釣り人には口頭で注意し、公園を出るまで見張る。「釣りをやめてもらうことが重要」(担当者)として、基本的には警察へ通報するなどの措置は取っていないというが、人の目が少ない夜間や早朝を中心に違反行為が横行しているとみられる。

堀での釣りに悩むのは大阪城公園だけではない。県の条例で釣りを禁じる佐賀城公園(佐賀市)でもルアーによる釣りが問題になり、担当者は「公園には子供も多く、釣り具が当たるとけがする恐れがある」として注意を呼びかける。姫路城(兵庫県姫路市)でもたびたび通報があるという。

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