2017年12月12日(火)
トップ > 特集 > 関西発 > 軌跡 > 記事

関西発

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

11月6日の電子版のリニューアルに伴い、特集「関西発」は「地域」セクションに移りました。「関西発」のコンテンツは「地域」セクションの「関西」でご覧頂けます。

低い橋の下 通過に工夫 淀川の舟運復活(2)
軌跡

2017/9/26 17:00
保存
共有
印刷
その他

 大阪都心部を流れる大川(堂島川、土佐堀川)の舟運には大きな問題がある。川面との距離(桁下高)が短い橋がいくつもあるのだ。大阪市役所近くの淀屋橋や大江橋はアーチ形の最も高い部分でも3メートル台。高さのある船は通れない。

船体を低くして堂島川の大江橋の下を通過する一本松海運のクルーズ船

船体を低くして堂島川の大江橋の下を通過する一本松海運のクルーズ船

 1935年に建設された時には共に5メートル20センチ前後あったが、地下水のくみ上げによる地盤沈下で狭くなった。天神祭の神事・船渡御も、船が大江橋の下をくぐれなくなったため、53年からは川を遡る形に渡御のコースを変更した。

 低い橋の通過に最初に挑んだのは大阪水上バスだ。1983年、屋根が30センチほど下げられる平べったい船・アクアライナーを開発し、大阪城や中之島周辺を巡る周遊などを始めた。

 ただ、舟運に対する関心は高まらず、「景気が悪化した2003年ころまでの数年間は特に経営的に厳しかった」(久ノ坪宏司社長)という。川はきたなく、川べりの建物も川側に背を向けエアコンの室外機ばかりが目立っていた。

 その後、水都大阪の街づくりで川の近くに遊歩道が整備されたり、川側にテラスや店舗を設けたりする動きが広がり、遊覧船の利用者も増加基調になった。

 「赤字が続いたが我慢して営業してきた。好調になったのは訪日外国人の増加以降です」。堂島川や木津川、道頓堀川、東横堀川の「水の回廊」を一周するなにわ探検クルーズの運航をしている一本松海運の一本松栄社長は振り返る。

 旅客船事業を始めたのは01年。低い橋を通過できるよう船底のタンクに水を取り込んで船体を沈める旅客船を開発した。大阪国際会議場―日銀大阪支店の間の堂島川を夕方から運航するクルーズも始めた。「道頓堀に集中しているクルーズ客を中之島の西エリアにも広げたい」と意気込む。

関西発をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

関連キーワードで検索

一本松栄大阪水上バス一本松海運日本銀行

電子版トップ特集トップ


日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報