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企業スポーツ 復活の兆し 神戸製鋼相談役 佐藤広士さん(私のかんさい)
国際大会 関西誘客の好機

2017/9/13 17:00
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 ■神戸製鋼所相談役の佐藤広士さん(71)は、関西経済連合会が5月に新設した「スポーツ振興委員会」の委員長を務める。大学や企業、自治体が有機的につながり、誰もがスポーツに参加できる環境の整備を模索している。

 さとう・ひろし 1945年、大分県出身。70年に九大院を修了、神戸製鋼所に入社した。2009年に社長、13年会長、16年相談役。13年から関西経済連合会の副会長で、17年5月にスポーツ振興委員会の委員長に就任した。
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 さとう・ひろし 1945年、大分県出身。70年に九大院を修了、神戸製鋼所に入社した。2009年に社長、13年会長、16年相談役。13年から関西経済連合会の副会長で、17年5月にスポーツ振興委員会の委員長に就任した。

 関経連では昨年、健康をテーマに据えて活動してきた。全てに共通するキーワードがスポーツだと考えて議論を始め、この6月に振興委員会を立ち上げた。発足から半年以内に具体的な活動項目を固めようと議論を進めている。

 自治体や他地域の経済団体はもちろんだが、大学との連携を深めたい。中学、高校には野球やラグビー、陸上競技などで全国トップクラスの強豪校がそろっており、関西スポーツの財産になっている。一方で優秀な選手の多くが首都圏の大学に進学し、卒業後はそのまま関西に戻らずに就職してしまうケースが目立つ。

 大学でのスポーツ科学分野の強化が一つの解決策になるとみている。教員になったり、引退後に指導者への道が広がったりすれば関西に残りやすくなる。社会人大学院で現役選手が競技をしながら学べる環境が広がれば、将来的に関西の指導者不足の解消にもつながる。関西でスポーツが発展する基盤になるはずだ。

 ■平尾誠二さんらスター選手が活躍し、日本選手権を7連覇した神戸製鋼ラグビー部の黄金時代を含め、ラグビー観戦は30年続けている。

 社長時代も特別な用事がない限り、ラグビー場に足を運んで観戦した。控え選手が下積みを経て、一軍で活躍するのを見るのがたまらない。

 4月に岩谷産業が陸上競技部を設立するなど、関西の企業スポーツに復活の兆しが出てきている。グローバル化や分社化が進み、社内の求心力が下がってきたことを問題視する企業が増えてきた。スポーツ振興が解決策の一つとなる。当社でもラグビーシーズンになれば、社員が一丸となって応援する。

 この20年ほどは企業業績が厳しくなる中で、運動部の廃部も相次いだ。一方で、市民から資金を募り、クラブチームとして運営するケースも増えてきている。新日本製鉄バレーボール部を前身とする堺ブレイザーズなどが好例だ。欧米のようにこうした動きが広がれば、関西でのスポーツはさらに盛り上がる。

 ■社長、会長時代を除いて入社以来、神戸市に住み続けている。

神戸製鋼所に入社後は中央研究所でチタンの研究に携わった(1983年ごろ)
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神戸製鋼所に入社後は中央研究所でチタンの研究に携わった(1983年ごろ)

 神戸に来て気付いたのは外国人が多いということ。病院など公共施設で外国語での対応が行き届いていて地域ごとの外国人コミュニティーが発達している。神戸製鋼の外国人ラグビー選手に聞いても、奥さんがとても満足しているという。

 2019~21年には国内で立て続けにスポーツの国際大会が開催される。関西も会場となる19年のラグビーワールドカップは試合日の間隔が長い。21年の関西ワールドマスターズゲームズは成人・中高年の祭典とあって、家族連れで来日する選手が多い。20年の東京五輪はもちろんだが、観光需要も盛り上がり、関西を訪れるリピーターを増やす大きなチャンスになる。

 今春にニュージーランドのオークランドでワールドマスターズゲームズを視察した。神戸市と同規模の港町だが、港湾部にホテルや展示場、マンションなどが立ち並んでいた。内陸の市街地まで目抜き通り沿いに施設が充実しており、非常ににぎわっていた。神戸市も港から六甲山まで一体となって観光客を呼び込む環境を整備できれば、もっと魅力を引き出せると思う。

(聞き手は大阪経済部 上田志晃)

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