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「将棋のまち」PRへ一手 藤井四段人気にあやかる
加古川市 拠点設けて教室

2017/9/13 14:05
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 将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ、藤井聡太四段(15)のブームを好機と捉え、将棋にゆかりある自治体が地元のPRに熱を入れている。プロ棋士が指導する教室や展示スペースを備えたサロンを設けたり、ふるさと納税と絡めたグッズ作りを始めたり。「我こそは将棋のまち」。地域おこしへの“好手”を探る各地の取り組みは今後も続きそうだ。

「かこがわ将棋プラザ」で開かれている将棋教室(兵庫県加古川市)
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「かこがわ将棋プラザ」で開かれている将棋教室(兵庫県加古川市)

 JR加古川駅(兵庫県加古川市)前の商業ビル3階。8月下旬、「かこがわ将棋プラザ」と看板がかかった1室が、月2回の将棋教室に参加する子供ら20人でにぎわう。藤井四段に憧れる松井佑樹君(9)は「お父さんや友達に負けないよう強くなりたい」と黙々と盤に向かった。

 同市は出身だったり在住だったりするプロ棋士がタイトル保持者を含め5人いる「棋士のまち」(担当者)。棋界の名伯楽として知られる井上慶太九段が1992年に移住して以降、子供向けの将棋道場に力を注ぎ、地元から2人の若手プロを輩出するなどした。

 2011年からは「加古川青流戦」という公式戦も主催するが、将棋との関わりを広める拠点はなく、15年の調査では、こうした取り組みを知る人は地元でも4割にとどまった。

 藤井四段の快進撃に列島が沸くなか、市は5月、補助金約500万円を運営資金にプラザを開設。170平方メートルのスペースに将棋教室用の対局席のほか、ゆかりの棋士の写真パネルや扇子、将棋関連の書籍を展示するコーナーを設けた。

 「ブームに乗り、地元の特色を広く発信する場としたい」と担当者。9月からは帝京大医学部付属病院などと連携し、60歳以上の市民約80人の協力も得て、将棋の対局で表れる思考パターンをストレスの軽減に生かす実証研究も始める。

 棋士として初めて文化功労者に選ばれた故大山康晴十五世名人の出身地で、女流棋士のタイトル戦「倉敷藤花戦」を主催する岡山県倉敷市。名人戦の地元開催に合わせ、将棋の関連事業をまとめたパンフレットを5月に作り、名人戦の大盤解説会に訪れたファンらに配った。

 市内の美観地区で女流棋士と対局するイベントや、藤井四段が小学生時代に優勝した市主催の大会などを写真入りで分かりやすく紹介。「将棋をきっかけに足を運んだ人たちに、美しく歴史ある街並みなどにも親しんでほしい」(市担当者)

 将棋駒の生産量日本一として知られる山形県天童市は14年度から、駒や盤のセットを返礼品とするふるさと納税を導入。今年3~7月の寄付件数は前年同期の約3倍に急増した。さらに注目を集めようと、7月下旬、将棋を題材とした人気漫画のキャラクターを採り入れたストラップを製作し、返礼品の一つに加えた。

 3市など将棋にゆかりのある自治体の取り組みは、日本将棋連盟も後押し。14年から「全国将棋サミット」を開き、各地の活動や成果について情報交換する機会を設ける。連盟の脇謙二常務理事は「工夫を凝らした施策が次々に打ち出され、将棋を一段と普及させるうえで大変効果的。棋士らが地域振興に貢献する機会もつくっていきたい」と話している。

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