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阪神・鳥谷、努力と周到な準備が支えた2000安打

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2017/9/12 6:30
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9月8日に史上50人目の通算2000安打を達成した阪神の鳥谷敬は「あまり数字を追うタイプではない」と公言する。選手としての大目標は、常に試合に出場すること。周到な準備で試合に臨み、チームにとって不可欠なプレーヤーであり続けたことが、生え抜き選手として藤田平氏以来、球団史上2人目の快挙へとつながった。(数字は11日現在)

節目の2千安打を「走者を進める」意識の中で決めたのは鳥谷らしかった=共同

節目の2千安打を「走者を進める」意識の中で決めたのは鳥谷らしかった=共同

本拠地・甲子園球場で生まれた節目の安打は、ライナーで右中間へ運んだ適時二塁打。2点を追う二回1死一塁、カウント2ボールからのフォークボールを捉えた。大観衆の熱気に包まれて打席に向かい「なんとか1打席目に決めたい」とはやる気持ちはありながら、培ってきた野球に対する価値観にぶれはなかった。「走者を進める延長線上に(2000本目の)このヒットがあったらいい」。引っ張れる甘いコースに自然とバットが出た。

大学の恩師を感嘆させた練習姿勢

「常に自分が未熟だという考えがあるから、準備と努力を怠らない」。早大監督として指導した野村徹氏は、鳥谷の人間性をこう評する。今季、日米通算2000安打を達成した青木宣親(現メッツ)は早大の同学年だが、性格は対照的だったという。

学生時代、青木はもっぱら怒られ役だった。2番タイプで期待されていたが、監督が目を離すと右翼へ引っ張って大きい当たりばかりを狙うやんちゃなところがあった。だから打撃練習では、内野にネットを張り巡らせ、隙間を開けた三遊間にゴロを打たせるといった、持ち味を生かすための徹底した練習を課した。一方、鳥谷は4年間で一度も叱ったことがないと野村氏は明かす。練習での「1本に対する集中力」「試合に直結する準備」に目を光らせていた野村氏は「鳥谷に関しては怒る要素がなかった。珍しい選手だった」と振り返る。

自由枠で阪神に入団すると、1年目の2004年から遊撃で開幕戦スタメンに名を連ねた。早大の先輩である当時の岡田彰布監督の下、それまで遊撃のレギュラーだった藤本敦士を二塁にコンバートしてまでの起用には批判もあった。この年は101試合に出場し打率2割5分1厘と苦しんだ。「見たこともない球も来た。なかなか自分の思うようにいかなかった」と鳥谷。それでも我慢して使われ、虎の将来を背負う看板選手としての成長を促された経験が、たゆまぬ努力の継続を後押ししたのだろう。「ポジションを空ける怖さの中、毎日出続けることを常に考えて準備をする」ことは鳥谷にとって当たり前になった。

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