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LS北見、総合力で平昌五輪切符 カーリング女子
チーム創設8シーズン目

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2017/9/10 16:27
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 カーリング女子の平昌五輪日本代表はLS北見に決まった。中部電力との代表決定戦第4戦に9―5と快勝、対戦成績を3勝1敗として、五輪切符を獲得した。2006年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪に出場した本橋麻里が、地元の北海道北見市常呂町に戻って、このクラブチームを立ち上げたのは10年夏のこと。創設8シーズン目にして、ついに五輪の舞台に到達した。

中部電力を破り、平昌冬季五輪の出場を決め喜ぶLS北見のメンバー(10日、北海道北見市)=上間孝司撮影

中部電力を破り、平昌冬季五輪の出場を決め喜ぶLS北見のメンバー(10日、北海道北見市)=上間孝司撮影

 16年世界選手権で銀メダルを獲得したチームがこの日も地力の高さを見せつけた。第1エンド、中部電力のスキップ松村千秋が放ったショットが、LS北見が置いた2つのストーン(石)の間をすり抜けていく。ハウス(円)内から2つの石を同時に出すダブルテークアウトを狙って失敗する痛恨のミスだった。後攻だったLS北見は、スキップ藤沢五月がきっちり中央に石をコントロールしていきなり3点。主導権を握った。

 「今日は氷が読めていた。(石を狙ったところに置く)ドローの感覚がよかったので、(石を外に出す)テークアウトでもいいところでも、ドローでいった」と藤沢は言う。派手なテークアウトが得意なイメージがあるが、今の藤沢は多くの引き出しの中から最適なものを選ぶ冷静さも持ち合わせる。第4エンドにも、円の中央にピタリと止めて2点。5―1と差を広げるとあとは余裕を持って試合を進めた。第10エンド、藤沢の最終投の前に中部電力がギブアップ。五輪出場を決めると、LS北見の選手たちの目にみるみる涙があふれた。

本橋、控えに回っても高い士気

 チームの創設者であり、大黒柱であるはずの本橋は今回は控え。試合に出場することはなかった。「昨季のシーズン終了後にみんなで決めた。どのポジションでもできる、麻里のようなオールラウンドプレーヤーを控えにしたいという考えもあった。麻里はいつでも出られるように準備している」と小野寺亮二コーチは説明する。本橋が出産のため休養していた一昨季の、世界選手権2位メンバーに戻したわけだが、「麻里は今回も選手への声かけなどでいい仕事をしてくれた」と小野寺コーチ。今大会中も試合後に1人黙々と石を投げる本橋の姿があった。チーム最年長、31歳のママさん選手が縁の下に回りながらも明るく振る舞い、高い士気を保っていることが、チームの結束をさらに強固にしたのだろう。

本橋(左端)は控えに回っても明るく振る舞い、高い士気を保った=共同

本橋(左端)は控えに回っても明るく振る舞い、高い士気を保った=共同

 仲間と抱き合って喜んだ本橋は「悔しさも半分あるけれど、後輩たちは頼もしかった。私もこのままじゃいけない、と思わせてくれた後輩たちに感謝している」と話した。そして、「これからも厳しくやっていきたい」とも。チーム立ち上げ時、スポンサー集めなどに苦労した。「常呂でスポンサーを集めてクラブチームをつくりたい、と言ったら、(理解されなくて)は? と言われた」と苦笑して振り返る。かつて、自身が籍をおいた「チーム青森」のように、選手が別々の企業に籍を置きながら、競技に打ち込める環境を徐々に整えた。「じっくり時間をかけてつくってきたチーム。北見市に根付くようなチームにしていきたい」。だからこそ、ここで満足するわけにはいかない。「これからの5カ月でもっとレベルアップしたい」と選手たちも口をそろえる。

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