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ベースボールの一部? レ軍のサイン盗みの波紋
スポーツライター 杉浦大介

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2017/9/11 6:30
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 米大リーグで「サイン盗み」が大きな話題になっている。5日付のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が「レッドソックスが8月18~20日のヤンキースとのシリーズで(腕時計型端末の)アップルウオッチを使用して相手捕手のサインを盗み、選手に伝えていた」と報道。大リーグ機構(MLB)の調査の結果、レッドソックス側も行為を認めたことから話は大きくなった。この問題についてMLBは厳格な処分を下すのか。そもそもメジャーではサイン盗みはどの程度の“悪事”なのか。

 ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ、多くの米メディアが伝えたところによると、レッドソックスのサイン盗みは実に多くの段階を踏んで行われていた。

 まずはビデオ担当者が映像から相手捕手の出したサインを解読し、それをダッグアウトにいるトレーナーのアップルウオッチに送信。トレーナーはそれを自軍選手に伝え、選手が二塁走者に暗号のような合図で伝達する。さらに二塁走者が打者に独自のジェスチャーを示し、ここでようやくサイン盗みが完遂することになる。

 「これだけの作業をよく1球ごとに迅速にできるものだ。素早い間隔で投げてくる投手に対した場合、伝達が間に合わないこともあるのではないか」

 問題が発覚後、筆者の周囲の記者たちの間では、まるで映画のような手の込んだやり口に感心しているものも多かった。

 しかし、MLBでは電子機器を使ったサイン盗みはルールで禁止されているだけに、実際に対戦するチーム側は笑ってはいられない。

ライバル同士の泥仕合の様相

 8月中旬のレッドソックスとのシリーズ後、かねて不正行為を疑っていたというヤンキースのゼネラルマネジャー(GM)、ブライアン・キャッシュマン氏が証拠の映像とともにMLBに訴えた。MLBの調べに対し、レッドソックスもアップルウオッチを利用しての伝達行為を認めたという。ただ、9月上旬時点でこの問題に対する処分は発表されていない。レッドソックスもヤンキースが自前のテレビ局「YESネットワーク」のカメラを使ってサインを盗んでいたと逆に訴えるなど、メジャーが誇るライバル同士の泥仕合の様相を呈し始めている。

 この問題は米国内でもかなり大きな話題にはなったが、問題視されたゲームでのレッドソックスの勝利を無効にするような大きな処分が下されることは考え難い。また、多額の罰金、ドラフト指名権の剥奪といった厳重な罰則が下されるかどうかも微妙というのが一般的な意見である。

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