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若手騎手、夏場に飛躍 秋以降の勢い持続を期待

中央の夏競馬が3日で幕を下ろした。有力騎手が各地に分散する夏場は、若手にとっては機会の季節だ。この夏最大の収穫はルーキー、武藤雅(19、美浦・水野貴広厩舎)のブレークだろう。初勝利は4月23日の福島で、今年3月デビューの5人で最も遅かった。だが、7月の福島開催後半から勢いがつき、続く新潟開催では8月27日に3勝、9月2日に2勝をあげるなど計8勝。通算15勝で、横山武史(18、同・鈴木伸尋厩舎)に7勝差。あっという間に同期に差をつけた。

父の善則調教師(50、美浦)は、1986年から15年間の騎手経験がある。息子は初勝利まで時間を要したが、3~4月の2着6回中3回は人気順2桁の伏兵馬。新人らしからぬ冷静なプレーが光っていた。最多勝利新人騎手賞の条件は30勝。先は長いが、自身はデビュー時に掲げた50勝の目標を今も変えていない。

新潟では2年目の藤田菜七子(20、美浦・根本康広厩舎)も着実な進歩を見せた。昨年は6月から4カ月以上も勝てなかったが、今年は8月の新潟で4勝。年間9勝とし、女性騎手では97年に増沢由貴子(39、旧姓牧原=現調教助手)が唯一、記録した2桁勝利が見えてきた。藤田は「福島で勝てず、夏場はダメかと自分で思ってしまっていた。これだけ勝たせていただいてありがたい」と話す。2場開催となる9日からはベテラン勢に騎乗機会が集まりがちだが、夏場の勢いを維持できるか。

(野元賢一)

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