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自転車・アナゴも観光資源 堺、観光都市への道(4)
軌跡

2017/9/7 17:00
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堺は自転車や包丁などの地場産業が盛んだ。自転車部品大手のシマノは1992年に「自転車博物館サイクルセンター」を開設した。大山古墳に近いことも手伝い、年間3万人が来場する人気スポットに育った。

割烹(かっぽう)仁志乃のアナゴ料理

割烹(かっぽう)仁志乃のアナゴ料理

「自転車専門の博物館は世界でも珍しい。外国人にも魅力的な施設とし"自転車の聖地"と言われるようにしたい」と国方伸泰館長。手狭になったため近隣に移転・新築し、2018年をめどに現在の2.4倍に広げる予定だ。

包丁や線香、染色などの技術や歴史を知ってもらおうと、堺市が11年に開業したのが堺伝統産業会館。バスの駐車場がないのは大きな弱点だが、整備すれば団体客をもっと誘致できる。

土地の名物料理も重要な観光資源だ。「堺あなご料理」はアナゴをメインの食材に使った会席料理や明石焼き。実は戦前まで堺港はアナゴのはえ縄漁が中心だった。美食家の北大路魯山人も「あなごの美味(うま)いのは、堺近海が有名だ。東京のはいいといっても、関西ものにくらべて調子が違う」と記している。

昨年秋にはアナゴ料理を提供する店を集めた「堺あなごグルメMAP」が発行された。製作したアナゴ卸、松井泉(堺市)の松井利行社長は「アナゴ料理は堺の優れた食文化。できれば外国語版も作って世界中にPRしたい」と意気込む。

大阪観光局の溝畑宏局長は「堺にはお茶や伝統産業など突き抜けたコンテンツがあるのに対外発信力が弱い。住民を巻き込んで地域ブランドに磨きをかける必要がある」と指摘する。

堺観光コンベンション協会が目標に定めるのは「関西旅行で必ず立ち寄ってもらえる観光都市」。これからが正念場だ。

(この項おわり)

次回は「『五綿八社』の興亡」

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