2017年11月20日(月)

子ども用アンドロイドPC 保護者の見守り機能付き

スタートアップ
2017/9/8 6:30
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VentureBeat

 子ども向けのタブレット端末やパソコン(PC)はちまたにあふれている。それでも、米シリコンバレーのあるスタートアップは、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した2イン1型PC「タノシイ」が子どもや保護者に受け入れられると確信している。

子ども用PC「タノシイ」の外観は3色

子ども用PC「タノシイ」の外観は3色

 タノシイは「楽しく安全かつ有益で、価格も手ごろな」ノートPCにもタブレット端末にもなるモデルで、13歳未満の子どもが対象だという。保護者が子どもの端末を管理できる米グーグルのアプリ「ファミリーリンク」をプリインストールしたPCの第1陣でもある。

 色は3色あり、出回っている多くのパソコンと同様にキーボードを取り外せるため、ノートPCとしてもタブレット端末としても使える。

子ども用PC「タノシイ」はキーボードを取り外せ、タブレットとしても使える

子ども用PC「タノシイ」はキーボードを取り外せ、タブレットとしても使える

 仕様は500万画素の背面カメラと200万画素の前面カメラ、10.1型HDタッチ画面、デュアルステレオスピーカー、2GBの内蔵メモリ、32GBの内部ストレージ、USB端子が2つ、バッテリー容量が5000mAh(ミリアンペア時)と特筆すべきほどではない。

 だが、絵文字のショートカットボタンがあるキーボードや、プラスチック製カバー付きのタッチ画面ディスプレー、教育や効率化に特化した多くのアプリのプリインストールなど、遊びにも学びにも役立つ上に、簡単に使える見守り機能を備えたおなじみのOS「アンドロイド」が搭載されており、保護者も満足できる製品となっている。

子ども用のアンドロイドPC「タノシイ」

子ども用のアンドロイドPC「タノシイ」

■家族みんなが満足

 グーグルが3月にアプリ「ファミリーリンク」を発表したのを覚えているだろうか。簡単にいえば、保護者はこのアプリで子どもの端末利用を遠隔で管理したり、見守ったりできる。別の活動に移る時間がくれば、端末を操作できなくすることも可能だ。

 保護者はファミリーリンクを使い、子どもが特定のアプリを利用したり、ダウンロードしたりしないようブロックすることもできる。さらに、月ごとや週ごとのリポートをチェックすれば、どのアプリが一番よく使われているかを確認したり、決まった「就寝時刻」を設定したりすることも可能だ。例えば、翌日に学校がある日は夜7時、もう少し遅くまで起きていてもよい週末は夜8時といった具合だ。

保護者による見守りアプリ「ファミリーリンク」を使えば、ある時刻になると操作できなくなる「就寝時刻」も設定できる

保護者による見守りアプリ「ファミリーリンク」を使えば、ある時刻になると操作できなくなる「就寝時刻」も設定できる

 保護者のファミリーリンクはアンドロイド端末にも「iOS」端末にもインストールできるが、管理できる端末は「アンドロイド7.0」以降だけとなる点は注意が必要だ。グーグルによるとこのサービスは厳密にはまだ招待制だが、タノシイの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のブラッド・ジョンソン氏(米テレビ大手ビジオと東芝の元プロダクトマネジャー)はベンチャービートに対し、タノシイの利用者はファミリーリンクをすぐに利用できると強調した。

 ジョンソン氏は「『タノシイ2イン1』の設定プロセスに従えば、保護者と子どもは自動的にファミリーリンクにアクセスできる」と語った。

中国のパソコン大手、レノボ・グループの価格500ドルの「ヨガブック」や300ドルの後続品など、アンドロイド搭載のノートPCは既に出回っている。だが、タノシイは価格の安さに加え、保護者による見守り機能と教育アプリを搭載したことで、多くのファンを獲得したい考えだ。ジョンソン氏は今後機能をさらに拡充していく方針を示した。

 ジョンソン氏はベンチャービートに対し「タノシイは6~12歳の子どもに最良のコンピューター体験を提供することを目指す小さなスタートアップだ。ファミリーリンク、10.1型タブレットとキーボード、プリインストールの教育アプリは初回販売分から利用できる。保護者や子どもから要望が寄せられた他の機能の開発にも積極的に取り組んでおり、これについては後日発表する」と述べた。

 タノシイは2015年に米カリフォルニア州フレモントで設立。数人の創業者と、グーグルや米アップル、米HP、東芝などでの勤務経験を持つ社員で構成されている。製品第1弾となるタノシイの発売準備はほぼ整っており、まずは9月14日に米クラウドファンディング大手キックスターターで事前予約の受け付けを開始する。価格は200ドルで、商品の発送は12月を予定している。

By Paul Sawers

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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