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千利休と与謝野晶子PR 堺、観光都市への道(3)
軌跡

2017/9/6 17:00
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2015年春、堺市中心部の市立病院跡に「さかい利晶の杜(もり)」がオープンした。地元にゆかりの深い茶人・千利休と歌人・与謝野晶子の偉業を顕彰する大型文化施設だ。

堺観光ボランティア協会のガイドが案内した観光客は間もなく200万人を超える(さかい利晶の杜)

堺観光ボランティア協会のガイドが案内した観光客は間もなく200万人を超える(さかい利晶の杜)

累計の入館者は年内に100万人の大台に乗る見通しだ。インバウンド客も徐々に増え、典型的な日本文化のお点前体験が中国人観光客らの間で人気という。

こうした観光スポットを訪れると、ガイドがすっと近づいて案内してくれる。地元有志が1995年に結成した「堺観光ボランティア協会」のメンバーだ。今や協会のガイドは250人に上り、この種の団体としては全国有数の規模に育った。案内した観光客は間もなく200万人を超える。

川上浩理事長は「中世の堺は戦国大名の支配をはねのけ、『会合衆』と呼ばれる豪商が合議で町政運営した。国内では珍しい自治都市として栄えた堺の歴史を知ってほしい」と話す。

協会は観光案内だけでなく、街づくりにも積極的に関わる。川上氏は「団体名に『ガイド』の文字が入っていないのはそうした思いを込めたから」と明かす。

協会や堺商工会議所はNHKの大河ドラマの誘致にも力を入れる。約40年前、堺を舞台にした大河ドラマ「黄金の日々」が放映され、観光客が急増した記憶が今も鮮明だからだ。

「数年後に誘致を実現し、22年の千利休生誕500年との相乗効果を狙う」と堺商議所の野口徹専務理事は語る。19年の古墳群の世界遺産登録が実現すれば、効果はさらに広がる。

とはいえ課題も多い。例えば主要観光地を結ぶ交通アクセス。大山古墳や堺旧港、利晶の杜などは市内に散在し「思ったより移動に時間がかかる」(大手旅行会社)。市は週末に限って観光地をつなぐバスを運行するが、特に外国人客には分かりにくい。一層の利便性向上が求められる。

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