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阪神・秋山、新球種に手応え 初の2桁勝利

遠回り経て開花

今や阪神投手陣の柱になった秋山拓巳だが、ここにいたるまでは随分と遠回りをした。2010年に愛媛・西条高からドラフト4位で阪神入りした。当時の2軍監督平田勝男から「秋山を大きく育てる。ドラフト4位の投手をエースに仕立てるなんて、ワクワクする」と聞いたのは同年8月初旬だった。

秋山はメッセンジャーがけがで離脱した投手陣を支えている=共同

じっくり育てるはずが、中日、巨人と首位争いしていた1軍から8月20日に声がかかった。初登板の同21日の巨人戦は敗れたが、同28日のヤクルト戦で初勝利。この年4勝したが、好発進があだとなり、小さく固まりかけた。

翌11年から昨年までの6シーズンは計26登板で2勝8敗。2軍戦では相手を見下ろして好投するが、1軍へ上がると打ち込まれた。上体に頼った力任せの投球が、かえって球威をそいだ。ただ、一昨年終盤から球種に加えたシュートに使える手応えを感じた。

昨年はわずか8登板だったが、9月16日のDeNA戦で4年ぶりに勝ち星を挙げた。先発して六回2死まで投げ、3安打1失点だった。自信を取り戻すきっかけとなり、首脳陣も翌シーズンの先発要員に加えると決めた。

7年間背負った背番号「27」を、2軍選手並みの「46」に変えて臨んだ今季。投手陣が弱る夏場に絶対に役立つと覚悟した。その通りにメッセンジャーが故障で離脱、藤浪晋太郎が不調の投手陣を、しっかりと支えている。

先発投手は6回で3失点以内ならよしとされる。今季の秋山は大崩れがほとんどない。コントロール抜群でテンポがいいので野手も守りやすい。初の2ケタ勝利を挙げたが、今後は遠回りした分を取り返したい。チームが駒を進めれば自身初登場になるクライマックスシリーズは、そのいいチャンスだ。

(スポーツライター 浜田昭八)

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