2019年6月26日(水)

T―岡田、自分の壁越えて真のリーダーに

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2017/9/3 6:30
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今季のT―岡田選手は27本塁打(8月31日現在)と打撃好調で、自身2度目の本塁打王のタイトルも狙える位置にいます。29歳と選手として円熟期に入った彼には、強い発言力でチームを引っ張るリーダーになってもらいたい。過去の自己最高を超える成績を残すことで、さらに意欲的に野球に打ち込むようになり、真のリーダーになる自覚と自信が生まれるでしょう。今年はその最大のチャンスです。

キャリアハイ塗り替えてこそ

今年はT―岡田が真のリーダーになる最大のチャンス=共同

今年はT―岡田が真のリーダーになる最大のチャンス=共同

2010年に33本塁打で初のタイトルを獲得したT―岡田選手ですが、以降は30本塁打の壁をなかなか打ち破れずにいました。プロ12年目を迎えた今シーズン、もう一度大台に乗せ、35本塁打ぐらいにまで到達してくれることを彼には強く願っています。自身のキャリアハイを塗り替えることで「ようやく選手として再スタートできる」と気分も一新されることでしょう。そうして生まれた大きな自信をもとに、チームや同僚に対して自らの思うところをどんどんぶつけ、強い発信力を持ってくれるようになることを期待しています。

ゲーム差の開いた4位の現状をなんとか打破しようと、福良淳一監督は勝利を追求してあれこれと策を打っています。8月5日からは9試合連続で、1番にT―岡田選手、2番に同じくスラッガーの吉田正尚選手(24)を据える超攻撃的なオーダーを組みました。

この新打順には、四球を選ぶことも多いT―岡田選手の出塁率の高さを生かし、得点力アップを目指す狙いがあったのだと思います。2番に長打力のある吉田正選手が控えているため、相手バッテリーは簡単には走者を出したくないはずです。ボールが真ん中に集まりやすい傾向となり、甘い球が入ってくればリードオフマンの本塁打も十分に期待できる状況がつくり出せます。

福良監督がこうした重量級の1、2番コンビを組んだのには、現在のチーム事情も関係しているでしょう。2人以外にもロメロ、マレーロの両外国人選手、小谷野栄一選手や中島宏之選手ら走者を返すタイプの打者はそろっている一方、機動力を使えてなおかつ出塁率も高い打者はなかなか台頭していません。こうした現状も踏まえた上で、福良監督は考えられる最善の策として、1番・T―岡田選手を実現させたのだと思います。

今季序盤、助っ人のペゲーロ選手を2番に据えた楽天が好調だったこともあり「2番打者最強説」というものがクローズアップされました。ただ、こうした考えは以前から米大リーグには存在しており、出塁率の高い1番打者の後、2番には引っ張った強い打球を打てる左打者を置くオーダーは米国では実践されていたものです。

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