「国内20万店舗へ展開」 スマホ決済Origamiが戦略

2017/8/30 23:00
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ITpro

Origamiは2017年8月29日、都内の本社で「Origami Open House Media Session」を開催し、スマートフォン(スマホ)決済サービス「Origami Pay」を中心とした同社の事業の現状と今後の方向性について説明した。冒頭、Origamiマーケティングディレクター古見幸生氏は、携帯電話を使った決済サービスの先駆けである「おサイフケータイ」と比較しながら、「Origami Pay」の特徴を説明。「おサイフケータイは、モバイルFeliCaチップや対応SIMを内蔵した携帯電話や携帯端末でしか利用できない。一方Origami Payは、アプリなのでカメラ搭載のスマホであれば利用可能。機種依存がないのが特徴だ」と優位性を語った。

Origamiマーケティングディレクター古見幸生氏(撮影:下玉利尚明)

Origamiマーケティングディレクター古見幸生氏(撮影:下玉利尚明)

続けて古見氏は、「Origami Pay」が利用者にもたらすメリットについて「キャッシュレスとスピ―ド」だと表現。特に、コンビニエンスストアのローソンをはじめ各店舗での少額決済時に、「現金を取り出さずに、QRコードを読み込ませるだけで素早く決済できて利便性が高い」と強調した。

同社は2017年8月24日、日本ユニシスグループのキャナルペイメントサービスとの業務提携を発表。古見氏は「訪日中国人向けのインバウンド需要にも対応できる。Origami Payはサービス開始から約15カ月で利用可能な店舗が2万店ほどに拡大した。今後さらにサービスを拡充し、2019年末までに導入決定加盟店を20万店舗にまで拡大する」と目標を示した。

■サービス開始から約1年で様々なスマホ決済が登場

古見氏に続いてポイント交換案内サービス事業を提供するポイ探代表取締役菊地崇仁氏が登壇。現在のスマホ決済サービス市場の動向を説明した。菊地氏は、「Origami Payが登場してから、アップルペイ、楽天ペイなど次々にサービスが提供され始め、利用者にとって『どれがいいのか』分かりにくい状況にある」と市場を総括した。

ポイ探代表取締役菊地崇仁氏(撮影:下玉利尚明)

ポイ探代表取締役菊地崇仁氏(撮影:下玉利尚明)

菊地氏によれば、様々なスマホ決済サービスは、「利用するシーン」と「通信方式」で分類すると理解しやすいという。「店舗での決済」に使うか「個人間の決済」か、非接触通信方式がQRコードやバーコードのスキャンか、FeliCaやBluetoothかで各サービスは分類できるとした。

菊地氏は、「いずれのスマホ決済もクレジットカードにひもづいており、クレジットカードのポイントがたまる仕組みだ。その中でもOrigami Payは、現金で支払うより、例えば『5%引き』になるといった即時割引のサービスを提供している。これが他のサービスに比べてプラスアルファの強みになっている」と指摘した。

菊地氏が登壇した後、再び古見氏を迎えてスマホ決済市場をテーマとしたトークセッションが行われた。

トークセッションの中で菊地は、「スマホ決済サービスの市場規模は、実は明らかではない。ただし、これからの成長市場である」と語った。「Origami Payが登場してから、わずか1年程度で市場に参入するプレーヤーが続々と増えた。市場がまさに形成されつつある」と指摘した。

一方古見氏は、Origami Payの今後の方向性について「現在はクレジットカードにひもづいた支払い手段だが、モバイル決済における支払い手段としてユーザーが何を望むのかを考える必要がある」と語った。

古見氏によれば、現金をスマホの中にチャージするなどして「取り込んでおきたい人」もいるが、銀行口座と直接つながりたいと考えている人もいるという。それらを総合的に考えると、支払い手段が何かを意識せずに「お財布のようにさっと取り出して決済できるアプリが必要」(古見氏)と理想像を語り、トークセッションを終えた。

(タンクフル 下玉利尚明)

[ITpro 2017年8月30日付の記事を再構成]

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