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子供用車いす 温かく見守って ベビーカーと混同多く

女児の母、キーホルダー製作

障害や病気がある子供向けの車いすについて知ってもらおうと、病気の子を持つ女性が車いすに取り付けるキーホルダーを考案した。外見が似ているベビーカーと混同され、補助を断られたり、畳むように求められたりすることも多いといい、女性は「街で見かけたら、温かく見守ってほしい」と呼びかける。

白地にピンク色で車いすに乗る子供のイラストが描かれた、円形のキーホルダー。一般社団法人「mina family」(大阪市中央区)の代表理事、本田香織さん(36)=同市城東区=が「目にした人がすぐに車いすだと分かるように」と作った。

長女の萌々花ちゃん(4)は生後数カ月でてんかんの一種「ウエスト症候群」と診断され、歩くのが難しい。子供用の車いすのなかでも、腰のほか首までの上半身を支える「バギー型」と呼ばれるタイプが移動には必要だが、外出時の苦労は少なくなかった。

2年前、買い物に訪れたショッピングモールで障害者用スペースに駐車したときのこと。警備員に「ベビーカーの方は利用できません」と一般の区画に誘導された。車いすであることを説明しても信じてもらえなかったという。別の日、電車に乗るため駅のホームでスロープの設置を頼むと、駅員から「ベビーカーの補助はできない」と断られたこともあった。

障害者向け製品を扱う商社によると、バギー型の小児用車いすは病気や障害で歩行が困難な子供に対応するため、数十年前から普及。厚生労働省の調査では、日常の動作や姿勢の保持が困難な18歳未満の「肢体不自由」の人は全国に約4万2千人(2011年)。同省障害保健福祉部の担当者は「登校・外出時にバギー型の車いすを使う児童は多い」と話す。

しかし認知度は低く、患者の家族会の集まりやブログで苦い経験を明かすと、「バスで乗客に畳むよう言われた」「近所の人に『もう大きいのだから歩かせたら』と言われ傷ついた」など、ほかの親からも悩む声が多く寄せられたという。

小児用車いすへの理解を広げるため、2015年9月に一般社団法人を設立。クラウドファンディングで集めた約180万円の資金などをもとに、キーホルダーの製作を始めた。今春に4種(税込み756~1296円)をインターネットを通じて発売したところ、2カ月間で100個以上が売れた。

今年1月にポスターやステッカーも作り、大阪府内外の商店街や学校などへ約5千枚を配布した。本田さんは「車いすに乗った子供やその家族がより暮らしやすい世の中になるよう、働きかけを続けたい」と話している。

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