米企業トランプに反旗 女性CEO乱を呼ぶ

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2017/8/26 6:30
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彼女たちが所属していた戦略・政策評議会は、ゼネラル・エレクトリック(GE)の元CEOのジャック・ウェルチ氏など、トランプ支持者も交えた伝統的な米国東海岸の企業のトップを中心に構成されていた。そのため、製造業評議会でCEOたちの辞任が相次いでいるにもかかわらず、戦略・政策評議会では、評議会の継続を求める声があった。

質問する記者を指さすトランプ米大統領(15日、ニューヨークのトランプタワー)=AP

質問する記者を指さすトランプ米大統領(15日、ニューヨークのトランプタワー)=AP

だが、その流れは止まった。米ニューヨーク・タイムズ紙によると、旧知の3人の女性CEOはコンサルティング会社の幹部を交えて電話会議を開き、戦略・政策評議会を辞任することで意見が一致したという。

こうした動きを受け、評議会のリーダー役のブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマンCEOは、メンバーの電話会議を16日午前11時半に開催した。3人の女性CEOは会議が始まるまで別のメンバーと連絡を取り合い、解散の機運を高めた。その結果、電話会議は解散やむなしの結論に至った。

IBMのロメッティCEOは「この評議会はもはや目的を達することはできない」と舌鋒(ぜっぽう)鋭くトランプ氏を批判した。他の2人の女性CEOもトランプ氏を手厳しく批判している。

依然として男性が幅をきかせている歴史の長い大企業において、彼女たちは激烈な競争の末、トップに上り詰めた。そうした女性トップならではの「差別」の理不尽さに対する鋭敏な感覚がトランプ氏への厳しい態度につながったとみられる。

■不買運動の脅威

企業の社会的責任(CSR)を強く求める世論もCEOによる大統領への反乱を引き起こす原因となった。政治への対応を誤ると、ブランド毀損などの経営リスクを招きかねないからだ。

「CEOが助言機関をやめない限り、我が家にはアンダーアーマーの製品を入れない」

「残念なことだが、ナイキに乗り換えざるを得ない」

スポーツ用品大手、アンダーアーマーのケビン・プランクCEOは追い込まれていた。アンダーアーマーはアフリカ系米国人のバスケットプレーヤーやバレリーナなど新進気鋭の人物を広告塔にして、米国内で巨人ナイキに次ぐ地位を築いてきた。それだけに、白人至上主義を容認するかのようなトランプ氏との関係を問いただす消費者からの批判はこたえた。

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