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トラック種目に再挑戦 やはりスピードが必要だ
編集委員 吉田誠一

(3/3ページ)
2017/8/23 6:30
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ところがM55の参加者が1人だったため、クラス別では1位。2週間後に賞状を送っていただき恐縮した。笑ってしまうが、1位は1位だ。にわかに気分が良くなった。

ストイックな世界で再確認

それは別にして、この連戦でスピードの欠如を思い知らされたというのに「トラックはもうやめにしよう」とは思っていない。むしろ、「これをやらなきゃだめなのね」と自覚した。大の苦手な分野に踏み込んでよかった。いい刺激を受けた。

M55の5000メートルは参加者1人のため1位だった

M55の5000メートルは参加者1人のため1位だった

マスターズ競技大会の面白さも知った。陸上好きの皆さんが100メートルを走ったかと思えば、走り幅跳びをこなし、中長距離ランナーも1500メートルに続けて5000メートルに出ている。投てき種目だってある。

千葉大会は参加者が多く、それなりににぎわっていたが、福島大会はシーンとした中で参加者が黙々と競技をこなしている。声援は飛ばない。しかし、そこには何とも言えない味わいがある。

このストイックな世界で大事なことを再確認した。マラソンでいい記録を望むならスピードを獲得しなければならない。

全くダメな記録だが、5000メートルを21分30秒で走った4年前はマラソンを3時間20分で走れた。3時間16分の自己ベストを出したのはその5000メートルのレースの5カ月前だった。

つまり少なくとも自己記録に迫るような走りをするには、4年前から1分落ちた5000メートルの記録を回復させなければならない。

その現実を突きつけられたことで、やるべきことがはっきりし、道筋が定まった。スピードトレーニングは苦手分野だが、やりがいがある。

福島大会以来、1キロを4分半で走れる距離を3キロ、5キロ、7キロと伸ばしていくトレーニングに取り組んでいる。もちろんスピード系のトレーニングに距離を踏むトレーニングを組み合わせていく必要がある。

年齢とともに、負荷の重いトレーニングをした後の回復に時間がかかるようになったため、中途半端なトレーニングを省いて、脚筋の状態を確かめながらトレーニングを進めている。トラック競技で現実を突きつけられたことで、久しぶりに練習に計画性が出てきた。

5000メートルでひどい結果に終わったというのに、やるべきことが把握できただけで、「もしかすると今年はいいシーズンになるかもしれない」なんて予感が膨らんできている。

今季はフルマラソンの数を絞ろうと思っていたのに、気分が乗ってきたので、ついついエントリー数を4本に増やしてしまった。まだ何も結果を残していない(それどころか1戦もしていない)のに調子に乗ってしまうところが素人くさい。

しかし、この衝動は止めようがない。体の奥深いところで何かが爆発して、「それいけ」という。ヒトが走り始めたときから継承されてきた遺伝子の爆発なのだろうか。「いい気分」を体で知る、いにしえの人が叫んでいるのだろうか。

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