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トラック種目に再挑戦 やはりスピードが必要だ
編集委員 吉田誠一

(1/3ページ)
2017/8/23 6:30
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 ふだん走っているトレーニングコースでは毎夏、トライアスロンの大会(手賀沼トライアスロン)が行われている。今年で12回目を数えるというのに一度もじっくり観戦したことがなかった。

 8月20日、その大会のスタート前にトレーニングを開始し、10キロ余り走ったところでスイムのスタート地点に足を向けた。出場者から「生きて戻ってくるぞ」「大会を成功させるぞ」という雄たけびがあがり、マラソンの大会とはちょっと違ったムードがある。

闘う者の姿が見る者を引き込む(手賀沼トライアスロン)

闘う者の姿が見る者を引き込む(手賀沼トライアスロン)

 スイム(1.5キロ)とバイク(40キロ)の序盤を見てから、またしばらく走って(といっても軽いジョグだが)時間調整をして、ラン(10キロ)につながったタイミングで観戦に戻った。

 強い視線をまっすぐ前に向けて上位をうかがっている選手もいれば、顔をくしゃくしゃにしてもがいている選手もいる。いずれにしても、その姿は見る者を引き込む。

後方から「いい光景ですね」

 「いい光景ですね」。続々と参加者が通過していく中、私の後方からそんな声が聞こえてきた。まさしく、そういうことなんだよなと思う。

 言い換えるとするなら、そこには「いい空気」があり、「いい時間」が流れている。「いい光景」「いい空気」「いい時間」は「いい気分」につながる。

 いい気分になっているのは、もちろん見る者だけではない。走る者もいい気分にひたっている。どんなにつらい状況でも、心の深いところにいい気分が隠れているのではないか。つらいのに、いい気分というのはおかしなことかもしれないが、そんな気がする。

 つらさに制圧されそうになって、覆い隠されているが、確かに存在するいい気分。その痕跡が残っているから、人は無意識のうちにそれを求めて、また走ろうとするのかもしれない。

 それは一般的にいう爽快感とはやや違うもので、自分が関知しないところで、体が「これはいいぞ」と感じ取っているもの、自分では意識できない気持ちよさなのではないか。

 自分の体の奥の方で「これはいいぞ」と感じ取っているものが、今年は私を100キロのウルトラマラソンの連戦に向かわせた。そして、さらに7、8月にはトラック種目の5000メートルの連戦に向かわせた。

「生きて戻ってくるぞ」と決意し、選手たちは泳ぎ始めた(手賀沼トライアスロン)

「生きて戻ってくるぞ」と決意し、選手たちは泳ぎ始めた(手賀沼トライアスロン)

 どういうわけか、突如として日本マスターズ陸上競技連合の会員登録を済ませ、7月30日に千葉で、翌週の8月6日に福島でマスターズ陸上選手権の5000メートルに出場した。

 マスターズ登録は18歳以上なら可能(学連登録者を除く)で、競技は各種目で5歳刻みでクラス分けされている。55歳の私はM55(男子の満55歳から59歳)というクラスに属する。

 距離の短いスピード系の種目は大の苦手。しかもトラックの大会は2013年夏に2戦しただけ。いずれも、へろへろになって「もうこんなことはやめよう」と思った記憶が残っている。

 それなのに再挑戦を決意したのは、100キロマラソンの連戦と同じで、「面白そうではないか」と興味を抱いたのと同時に、フルマラソンの低迷を打破するには新たな挑戦で自分に強い刺激を与えてみてはどうだろうと考えたからだ。

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