米Qualcomm、ARMサーバー用の独自CPUコアの詳細を発表

2017/8/21 23:00
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ITpro

米Qualcomm(クアルコム)は2017年8月20日(米国時間)、英ARMのアーキテクチャーに基づくサーバー用SoC(System on a Chip)「Centriq 2400」に搭載するCPUコア「Falkor」の詳細の一部を発表した。サーバーに特化した独自開発のコアで、64ビット命令セットである「ARMv8」に対応する。

Qualcommの子会社である米Qualcomm Datacenter Technologiesが開発したCentriq 2400は、2017年下期に出荷を開始する予定。製造プロセスは10ナノメートルとなる。2017年3月には米Microsoft(マイクロソフト)が、サンプル出荷されたCentriq 2400を使ってARM版の「Windows Server」を検証し始めている。

QualcommはCentriq 2400を開発するに当たって、ARMが開発したサーバー対応CPUコアである「Cortex-A7Xシリーズ」を採用するのではなく、Qualcomm独自のCPUコアであるFalkorをゼロから開発した。Qualcommはスマートフォン(スマホ)向けのSoCである「Snapdragon」でも「Scorpion」や「Krait」、「Kryo」といった独自CPUコアを開発している。Qualcommとしては、独自コアで競合のARMプロセッサーメーカーに差をつけたSnapdragonでの成功シナリオを、サーバー向けARMプロセッサーでも再現する狙いだ。

Centriq 2400は、Falkorコアを48個搭載する。SoC内部には2つのFalkorコアと共有L2キャッシュからなる「Falkor Duplex」が24個あり、Falkor Duplexはリングバスを通じて他のFalkor DuplexやL3キャッシュと接続している。SoC内部のリングバスの帯域は250Gビット/秒である。

Qualcommでサーバー製品のプロダクトマネジメントを担当するChris Bergenシニアディレクターは「48コアを搭載することで、クラウドコンピューティングに特徴的な高スループットのワークロードに対応する」と説明する。

またBergen氏は「Centriq 2400はスマートフォン向けの電力管理をサーバープロセッサーに適用しており、消費電力を抑えられるのが特徴だ」と説明する。例えばCentriq 2400では、前述のFalkor Duplex単位で電圧を変更したり、電源オフにしたりできる。CPUコアの電圧をきめ細やかに変更することで、アイドル時の消費電力を削減できるという。

QualcommはFalkorコアの詳細を、2017年8月21日からシリコンバレーで開催されるプロセッサーのカンファレンス「Hot Chips 2017」で公開する予定。

(日経BP社シリコンバレー支局 中田敦)

[ITpro 2017年8月21日付の記事を再構成]

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