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充実の女子バドミントン 公正で厳しい競争が強くする
編集委員 北川和徳

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2017/8/18 6:30
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卓球に続いて先月は水泳、今月は陸上、まもなくバドミントンとレスリング、柔道も始まる。この夏、各競技の世界選手権が続々と開催されている。世界陸上と世界水泳のある夏季五輪開催の前年と翌年はいつも同じ状況ではあるが、例年以上に関心を持って見てしまうのは、次に東京五輪が控えているからだろう。日本のアスリートの強化は順調に進んでいるのか。3年後の東京でのヒーロー、ヒロイン候補は誰なのか。

予想以上のレベルアップも

オーストラリア・オープン女子シングルスで優勝した奥原(右)と準優勝の山口=共同

オーストラリア・オープン女子シングルスで優勝した奥原(右)と準優勝の山口=共同

そんな興味を持って各大会を見ていて、あらためて感じるのは、一部の種目で日本が予想以上にレベルアップしていることだ。それは同時に3年後の大舞台に立つための激しい競争も意味している。

10代選手の台頭が著しい卓球女子のシングルスに五輪で出場できるのは2人しかいない。10秒0台の記録を持つスプリンターが6人を数えるまでになった陸上男子100メートルの出場枠も3人。メダル有望種目となった400メートルリレーの決勝を走れるのはもちろん4人。これから3年間、仲間とのハイレベルな代表争いが続く。それを見るのはとても楽しみではあるが、本番までに消耗してしまわないものかと心配にもなる。

21日から開催されるバドミントンの世界選手権(英グラスゴー)でも、そんな意味で注目している種目がある。昨年のリオデジャネイロ五輪で奥原希望(22、日本ユニシス)が銅メダルを獲得した女子シングルスだ。

リオでは奥原と山口茜(20、再春館製薬所)が準々決勝でぶつかり、奥原が勝ってこの種目で日本勢初のメダル獲得につなげた。今回は世界ランキング1位の台湾選手が不在のため同2位の山口が第1シード。奥原も五輪後に苦しんだ右肩の故障が回復して世界ランク9位で出場する。そしてもう1人、5年前のロンドン五輪代表である26歳の佐藤冴香(ヨネックス)が同13位、2人を脅かすところまで復活してきた。

佐藤、少しずつ輝き取り戻す

リオ五輪に出場していない佐藤の存在を知っている人なら、ロンドン五輪での涙の棄権を覚えているだろう。決勝トーナメント1回戦の第1ゲーム。14-10とリードして、シャトルを追ってジャンプした着地で左膝を内側にひねって倒れた。痛みをこらえて足を引きずりながらプレーを続けたが、15-14になったところでベンチの判断で強制的に棄権。泣きながら車椅子で会場から運び出された。

左膝前十字靱帯を断裂、内側側副靱帯と半月板を損傷する大けがだった。約1年間競技から離れることになり、10位台だった世界ランクも失った。後輩の奥原と山口が佐藤を追い越していった。「あせりました。(2人が)しっかり結果を残しているので、また自分があの舞台に立てるのかと不安になった」と振り返る。

小柄な奥原、山口と違って身長170センチの長身で左利き。攻めまくる超攻撃的なプレーが持ち味だったが、ケガの影響でそれもうまくいかなくなった。「ラリーをしながら相手を動かしてチャンスになったら一気にスピードを上げて攻める」という粘りのスタイルに変えた。試合展開に合わせて戦い方を考える柔軟さも身につけ、少しずつ輝きを取り戻していった。

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