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関西発

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パリ・オペラ座流 日本で継承 踊る!バレエ団(3)
軌跡

2017/8/16 17:00
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京都バレエ団の創設者、有馬龍子を突き動かしたのは第2次世界大戦前から戦後にかけて活躍したパリ・オペラ座バレエ団の伝説的エトワール、イヴェット・ショヴィレへの強い憧れだった。少女時代にショヴィレ主演の映画「白鳥の死」を見て感銘を受けた龍子は、フランスバレエに傾倒。1949年にバレエ教室を開いた当時から、フランス語で公演プログラムを作るほどだったという。

フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与される有馬えり子さん(右から2人目)

フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与される有馬えり子さん(右から2人目)

オペラ座との関係が深くなったのは、76年に日本で初めてのバレエ専門学校を開校してからだ。龍子はショヴィレに直談判し、学校の名誉校長に招く。以来、ショヴィレ自身が度々指導に訪れたほか、オペラ座バレエ学校の現役教師やオペラ座のダンサーなどをゲスト講師として招請している。龍子の死後、バレエ団と学校を引き継いだ娘の有馬えり子は「オペラ座のメソッドを学べるのは日本ではここだけ」と胸を張る。

バレエ学校の卒業生全員がバレエ団に入団できるわけではないが、団員は全てバレエ学校の卒業生。「同じメソッドを身につけているので、統一感が生まれる」とえり子。バレエ団の公演では毎年、オペラ座の現役エトワールなどを招く。エトワールのリハーサルを間近で見たり、共にレッスンを受けたりできることが、団員の刺激になり、技術向上に役立っているという。

7月30日、京都市内でフランス駐日大使から「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」が授与された。オペラ座との長年にわたる交流を通じて日本でフランスバレエの継承と普及に尽力したことが評価された。えり子は「私だけの力ではないが、これまでやってきたことが認められた」と喜ぶ。これからも日本におけるフランスバレエ継承の拠点として、活動を続けるつもりだ。(敬称略)

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